月が綺麗ですね Part2 【東海オンエア】

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俊介さんが私に暴力を振るわない、
傷つけるようなことをしないと誓ってから数日が経った。



彼は本当に人が変わったように私のことを愛してくれた。



彼は私が自由に外出することを許してくれるようになった。



てつやたちと連絡をとることを許可してくれた。



好きな時に雑貨を見に行ったり、洋服を買いに行ける。



自由に外に行けるのがこんなに楽しいだなんて。



でも1つ、ずっと心の中でモヤモヤしていたことがあった。



俊介さんと約束を交わしてからてつやたちの家に行っていない。



行かない理由も有耶無耶にし、連絡もあまりとらないようになっていた。



決して彼らが悪いわけではない。



ただ私が会いたくなかった。



プルルルルル…



ざわくんからの電話だ。



きっとざわくんは私が来ないことを怒るんだろうな。



「…もしもし」



虫「やっと出た」



「ごめんなさい」



虫「どうしたの？最近こっち来ないし、連絡しても全然反応ないし。
また旦那に何かされたの？」



「ごめんなさい」



虫「謝ってばっかりじゃなくてどうしたのか話してよ」



「俊介さんがね、改心してくれたの。
今は暴力も振るわないし、外出することも許してくれる。
私のことをちゃんと愛してくれるようになったの。
だから今度こそ彼のことを信じようって思ったの」



虫「そう思ったからもうてつやたちとは会うのをやめようってこと？」



「…そういう訳じゃないけど…」



虫「A、いい加減にしなよ」



ざわくんは怒鳴るわけでもなく、落ち着いた声で、でも怒りを込めた声で私にそう言った。

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