優しい友人がいる世界 ページ12
(Aside.)
朝目が覚めて、机に置いてあるメモ書きを見る。
A 「あっ！としみつくん…はぁーやっちゃったな」
なんとなーく昨日の事を思い出し、落胆した。
迎えに来るまで1時間あるので、シャワーを浴び準備を進めた。
準備を終えて、外に出ると見覚えのある車が止まっていた。
すぐに駆け寄り、窓をコンコンとすると内側からドアを開けてくれた。
と 「おはよ」
A 「おはよ、わざわざありがと」
と 「新幹線何時の？」
A 「えっとね、15時」
と 「じゃあまだ時間あるね、今日俺もオフだから岡崎適当に回って名古屋までドライブしよう」
A 「やったー！ありがとう」
車を発車させ、おすすめのカフェに連れてってくれたりよく撮影するところを見せてもらったりして
名古屋に向かった。
と 「昨日の事、覚えとる？」
A 「あー、昨日はごめんっ！引き止めてたよね私。
友達でも飲み過ぎると寂しがりになっちゃうみたいで、ごめんねほんと！」
と 「ううん、可愛かったから許す」
A 「あぁーこんな醜態を晒すとは…」
と 「普段動画で見れない部分見れて、俺は嬉しかったけどな。
俺そういうの見てもファンのまんまだし」
A 「嫌われてなきゃいいですけど…」
と 「今度さ、東京行ったらメンバーいなくても会ってくれる？俺、ファンだけど」
A 「さっきからファン強調するじゃん。もちろん、連絡くれれば」
と 「ファンだからって警戒されたら嫌だなって思って」
A 「何を今更！もう友達でしょ…とりあえず昨日はありがとうね」
と 「おう、俺でよかったな。てつやだったら完全にヤられてたよ」
A 「としみつくんに救われたわけだ。いやー頭があがらない」
そう言ってとしみつくんを見ると、としみつくんは笑ってくれて
私の方を一瞬見て頭をポンポンしてきた。
こんな優しい友達がいる世界、最高だなって感じた瞬間だった。
名古屋に着き、おすすめのお土産を教えてくれたり
としみつくんの好きなお店に連れてってもらったりして、
あっという間に新幹線に乗る時間に。
と 「じゃあな、気をつけて帰れよ」
A 「今日もありがと、東京来た時はよろしくね！じゃっ」
手を振り、私は改札へ向かうのだった。
そしてまた岡崎に行きたいな〜と考えながら、新幹線に揺られるのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななみ。 | 作成日時：2020年8月11日 17時
