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『しとったやん、私見たもん…！りょうくんも言ってたもん！』
「…俺よりりょうのこと信じるん？」
言葉に詰まった。てっちゃんの目が、私の手を握る体温が、全てを見透かしてるようで怖かった。
「俺は、ちゃんとAのことが好きやし、Aのことも信じとる。だからりょうと飲みに行ってるのも知らんふりしとった。」
信じとったのに、と俯くてっちゃんを見て、また涙が出た。分かってる、分かってるけど、もう限界だった。
『私達ね、もう大人だからね。…好きなだけじゃ一緒に居られないのは…もう分かってるよね。…それじゃ、またね。』
それだけ言うと、バッグを掴んで外へ飛び出した。
無我夢中で走って、疲れて、気がつけばよくてっちゃんと子供みたいに遊んだ公園に来ていた。
涙も乾いていて、これからどうしようかなあ、と力なくブランコに座り込む。
「A。」
突然呼ばれた名前に顔をあげると、いつもの笑顔で彼が立っていたので、予定調和過ぎて少し笑ってしまった。
『…王子様みたいね、りょうくんは。』
「何言ってんの、そんな目真っ赤にして。」
ほら、話聞いてやるから飲みに行くぞ、と差し出された手を握って立ち上がる。
飲み屋に向かう途中、ふと聞き慣れた声が聞こえた気がして振り向いた。
『…あれ？』
「どした？」
『…ううん、気のせい、かな。』
少しだけ期待したのは、秘密。
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まだ続く
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杉猫(プロフ) - リク話ありがとうございます！もこ坂可愛い｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡消しゴムの顔が思い浮かぶくらい可愛いお話ありがとうございました！ (2019年6月12日 18時) (
レス) id: 04ecf5769a (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - Mai Yさん» リクエストありがとうございます！がんばります！ (2019年6月8日 19時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
Mai Y(プロフ) - トミーのヤキモチをリクエストしたいです！ (2019年6月7日 21時) (レス) id: bc7e167811 (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - 桃さん» リクエストありがとうございます！エイジくん初挑戦、がんばってみます！ (2019年6月5日 20時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
かのい(プロフ) - リクエストお答えありがとうございます！めちゃくちゃ良くてキュンキュンしました！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: 1702f55027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハクビ | 作成日時：2019年5月21日 19時
