サブチャンネル【短編集】

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居酒屋は相変わらず煩くて、別の場所の方が良かったかなと思った。でもカンタくんがここがいいって言うし。


「…返事、どう？」


お酒とおつまみを注文し終わって、おしぼりを綺麗にたたみながら聞くカンタくん。
なんだか彼らしくて、笑ってしまった。


『…あのね。』


カンタくんに、全部話した。
世間体とか、不安とか。私も好きだと思うこととか。
彼は俯きがちにうんうん、と相槌を打って、何かを考えているようだった。


「…Aもおれのこと好きなら、いいんじゃないの。」


話終わったあと、少しの沈黙の後でカンタくんが放った第一声はこれだった。


『や、だから、私は水溜りボンドの活動のことを思って＿＿』


「うんだから、秘密にしちゃえばいいんじゃないの？」




呆気に取られた。なんか、そういう発想が出てくるとは思わなくて。カンタくんは水溜りボンドが1番だと思ってるし、だから私の意見も飲み込んで、てっきり告白もなかったことになるのかと思っていた。


『…それでいいの？カンタくんは。』


「うん。Aの秘密に、なりたい。」


そんなことを言って照れた顔で笑う彼は、ほんとに小悪魔だ。


「Aのことは、おれだけが知ってればいいしね。」


『……』


前言撤回、サイコパスだ。




おまけ


「あっでもウチ来て欲しいからトミーには言う！あとPさんと、まんずと、キイチと…」


『…………』



「あ！あと東海と、あとね…」



『…全然言うじゃん』




「可愛いの自慢したい気もちょっとある」




『〜〜〜っ、ばか！』


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煙 てつや→←君の秘密になれたなら カンタ

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