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『…っあの!!』


「はい!?」


『…これ、お誕生日、おめでとうございます…。』


そう言ってプレゼントを差し出すと、きょとんとしていたりょうくんの顔が綻んだ。


「…ありがとう。」


ごめん、またちゃんとお礼するね、またね、って言って帰って行ったりょうくんの背中をぼーっと見つめる。


『…推しやば、尊い…』


「…きもちわる、」



としみつが心底気持ち悪そうな顔で見てくるので、本気で肩パンしてやった。




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おまけ

りょう side


やばい、やばい。これはやばい。


にやける口元を必死で抑えながら自分の教室へ早歩きで戻る。可愛すぎて顔見れんくて、早々に逃げ帰ってしまった。


「おー、りょうまたプレゼント貰って_」


「てつや!!!きいて!!!」


煩そうに眉をひそめたてつやを無視して小さな箱を見せた。


「なんこれ?」


「やめて、触んないで」


「じゃあなんで見せたのよ、意味わからん」


俺への誕生日プレゼント(食品系)をもぐもぐ食べながらてつやが言った。


「あ、分かった。あれでしょ、Aちゃん。」


「そう!!」


もうほんとに、テンション爆上がり。放課後まで待った甲斐があった…!
ほんとに好きじゃん、っててつやが笑った。
ほんとに好きだよ。としみつと友達になる前から、ずっと好き。本気で恋なんかしたことなくて、どうしたらいいか分かんないままとしみつに取られそうで焦るくらい好き。


「開けてみなよ、」


てつやの言葉に頷いて、リボンをしゅるって解く。箱の蓋を開けると、中から出てきたのは青いコインケースだった。正直どんな高価なものよりこれがいっっちばん嬉しい。
好きな色、覚えててくれたんだ。思わずふふ、って笑みがこぼれる。



「…りょう、気持ち悪いよ。」


てつやが心底気持ち悪そうに見てくるので、本気のデコピンを喰らわせてやった。


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りょうくんボンサバドゥ!(おめでとうの意)

あとがき→←高嶺の花的あなた りょう



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杉猫(プロフ) - リク話ありがとうございます!もこ坂可愛い。゚(゚´▽`゚)゚。消しゴムの顔が思い浮かぶくらい可愛いお話ありがとうございました! (2019年6月12日 18時) (レス) id: 04ecf5769a (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - Mai Yさん» リクエストありがとうございます!がんばります! (2019年6月8日 19時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
Mai Y(プロフ) - トミーのヤキモチをリクエストしたいです! (2019年6月7日 21時) (レス) id: bc7e167811 (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - 桃さん» リクエストありがとうございます!エイジくん初挑戦、がんばってみます! (2019年6月5日 20時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
かのい(プロフ) - リクエストお答えありがとうございます!めちゃくちゃ良くてキュンキュンしました!これからも更新頑張ってください! (2019年6月5日 17時) (レス) id: 1702f55027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハクビ | 作成日時:2019年5月21日 19時

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