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プラトニック・ガール としみつ ページ42

初夏の話です


#

としみつ side


『あっつー…』


「もうこんなん夏やん、地球温暖化進みすぎ…」


駅から片道15分かけて歩いて、汗だくの俺を迎えたのは、外よりも多少マシだがやっぱり熱気が籠るこの家だった。


「なあエアコンつけよ?さすがに暑すぎ。」


『今月光熱費高いから無理〜…ていうか今エアコンはこの先、生きていけない気がする』


「6月でこの気温おかしいだら…」


それな、と言いながらAはリビングをぺたぺた歩きながら出ていってしまった。
追いかけようかとも思ったけど暑すぎてそんな気も起きん。


『はい、どーぞ。』


戻ってきた彼女に差し出されたのは、白いアイスキャンデーだった。


「うわ、めちゃくちゃありがてー…ありがとうございます…」


いえいえ、とAは俺の横に座った。


『床、冷たくて気持ちいいね。』


「な。…もう食べ終わりそう、」


『早!?味わって食べなよ』


「だって暑いもん…」


言い終わらないうちに食べ終わった俺はアイスの棒をゴミ箱に投げ入れて、Aを見る。


「…そんな食べ方しとるから遅いんじゃ」


『だって噛んだらすぐ無くなっちゃうじゃん、』


彼女はぺろって舌を出してアイスキャンデーを舐めた。

…なんか、その。やめてほしい。
ただでさえ薄手のシャツととショーパンを着て玄関の扉を開けたAを見て殺意が湧きそうだったのに、ああもう。

意識を他のところに飛ばそうとして、あ、インナー透けてる、とか脚長い、真っ白だとかいらない所に気がついてしまう。


『あ、やば、溶けてきちゃった。』


へへ、と照れたように笑って掌につたう白いそれを舐めたA。


「…むりすぎ、」


『は、ねえちょっと待っ、』


夏、楽しみになってきたかも。


#
おまけ


『ねえー!アイスでべたべたじゃん!』


「一緒に風呂入ったらいいだら」


『は!?…まあいいけど、』


「……(冗談だったんだけどな)」


#

暑いですね

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杉猫(プロフ) - リク話ありがとうございます!もこ坂可愛い。゚(゚´▽`゚)゚。消しゴムの顔が思い浮かぶくらい可愛いお話ありがとうございました! (2019年6月12日 18時) (レス) id: 04ecf5769a (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - Mai Yさん» リクエストありがとうございます!がんばります! (2019年6月8日 19時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
Mai Y(プロフ) - トミーのヤキモチをリクエストしたいです! (2019年6月7日 21時) (レス) id: bc7e167811 (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - 桃さん» リクエストありがとうございます!エイジくん初挑戦、がんばってみます! (2019年6月5日 20時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
かのい(プロフ) - リクエストお答えありがとうございます!めちゃくちゃ良くてキュンキュンしました!これからも更新頑張ってください! (2019年6月5日 17時) (レス) id: 1702f55027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハクビ | 作成日時:2019年5月21日 19時

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