検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,026 hit

_2 ページ2

。。。









玄関が開く音がしたから下に行くと、そこにはびしょ濡れのとしみつがいた。



「いきなり雨降ってきたんだけどw」

「大丈夫かよwww」



とりあえずタオルを投げる。

そういえば、Aなんか言ってたよな…。

としみついないの?とかそんなんだっけ?



「…Aのこと考えてんの?」



タオルで頭をぐしゃぐしゃにしながら少し低いトーンで話すとしみつ。



「あ…いや、さっきAが来ててさ、としみつのことやたら気にしてて」



としみつは少し嬉しそうに笑った。



「てつや、ずーっと好きだよね。Aのこと」

「うん。そりゃね」

「どこが好きなの?」

「うーん…」



Aのことを思い浮かべる。



「気が合うし、面白いし、フレンドリーで、意外と可愛くて…そーゆーところが好きかな」

「なーんだ、意外と一緒じゃんww」

「え?」

「てつやってもっとこう、A大好き!俺が一番!感があったからさw」



さっきの少し真剣なモードから一気に解放された。



「まー、Aのこと一番好きなのは絶対俺だけど」



としみつがAのこと好きなのはなんとなく気づいていたが、そこまではっきり言われると少し腹が立った。



「俺もAのことめっちゃ好きだけど?」



ついムキになって言ってしまった。

としみつに適うはずないのに。



「じゃあ、都合よくAもてつやのこと好きだと思う?」

「っ、それは…」

「まぁてつやがどんだけあがいたところで、Aの彼氏が俺なのはわかりきってる事実だし、ねぇ?てつや。それでも、自分が一番って思える?」



彼氏…?

としみつがAの…?



「…っえ、は?!」

「あ、何、もしかして知らなかった?」



くそ…絶対俺が知らなかったことわかってやがる。

あれ、もしかして俺、失恋した?

としみつとAの間に割って入る隙がないってこと……?









。。。

_3→←_1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:東海オンエア , てつや , としみつ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うつろ。 | 作成日時:2018年11月26日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。