東海の愉快な6人組【短編集】 (ページ3)

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『う"う"…』

「A？どうしたの？」
「最近、家でも仕事大変そうだね」

家でパソコンに向かいながら唸っていると、
コーヒーの入ったマグカップを手に
虫くんが隣に座る

『今度プレゼンで使う資料を作ってるんだけど、なかなか上手くまとまらなくて…』

「そっかそっか…お疲れ様」
「でも少し休んだら？ほら、」

そう言いながら、私用に入れてきてくれたコーヒーを手渡してくれる

『ありがとう』
『…。虫くん、ちょっと肩貸してもらってもいい？』

「うん、もちろん」

その返事を聞いて私は、虫くんの肩に頭を預けた

『虫くんってなんだか、優しい香りがして安心する』

なんて小声で呟くと

「ふふっ、なにそれ」

と、男の子にしては少し高めの声で返事がきて、頭を撫でてくれる

ああ、やっぱり落ち着くなぁ…
そう思いながら私は、意識を手放してしまった

「そうだ、ねぇA？…って寝ちゃってる、可愛い」
「Aは頑張りすぎなんだよ。
たまには僕の事もかまって欲しいな…」

「なーんて、Aが起きてる時には恥ずかしくて、言えないんだけどね(笑)」

そんな可愛い事を虫くんが言っていたなんて事を知らないまま、幸せな気分で眠る私でした

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―――

虫さんは、少し書くのが難しかったりします