誘い ページ42
殺せんせーのありがたいお言葉によって早めに店じまいをしている私たち。
私としては残念な気持ちもあるけど、その分非日常を思いっきり満喫できたからいいかな、なんて思っていたりする。
すると、急に窓際にみんなが移動し始めた。
ん、何かあったっけ?
私が気になって行ってみる頃には窓際にみんなが集まった後で、背が標準(もしくは低い)私からしたら見にくいことこの上ない。
でも、辛抱強く見えるところを探していると、ようやくいいところが見つかった。
・・・・・・ん、誰かが外に居る。
片方が渚なのは判るんだけど・・・・・・あの女の人は誰?
美人でいかにもキャリアウーマン、みたいな女の人。
渚によく似た髪からして渚のお母さんとか?
へぇ、じゃああの人がみんなの云ってた厳しい人ってことだよね。
・・・・・・そんな風には到底見えないけど。
殺せん「この世で出会った全ての縁が人を育てる教師になる」
後ろで語りかけるように話すせんせー。
何だか、学園祭だってのに大きな授業を受けたみたい。
いつも学校で習わされるような堅苦しい教科たちじゃなくて、もっと社会性のある大きなやつ。
まぁ、いずれにせよ、せんせーらしいかな。
カルマ「金子さん」
そんなことを考えて少し微笑ましい気持ちになっていると、急に声を掛けられた。
反射的に振り向けば、いつも浮かべているような笑みを浮かべたカルマの姿。
ただ、今回は悪企みだとか質問攻めだとかではないらしい。
何しろ――――いつになくカルマの瞳が真剣だから。
貴女 「どうかしたの?カルマ」
身長の関係上かなり見上げる形になる。
・・・・・・こんな時に思うのもおかしいかもしれないけど、カルマって身長高いよね。
どんどんイケメンに向けてまっしぐらだよ、これ。
背は高いし、顔はイケメン、性格がS気味なのが玉に瑕ではあるけども。
カルマ「この後暇?ちょっと用事があるんだけど」
貴女 「放課後?大丈夫だけど・・・・・・用事って?」
曖昧な云い方にじゃっかん首を傾げる私。
カルマ「来たら判るよ。じゃあ、今日の放課後に裏山で」
貴女 「え、あ、うん」
流されるようにして頷いたけど、結局用事の内容がはぐらかされたままだ。
・・・・・・変なのじゃなきゃいいけど。
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ポアリ(プロフ) - Rさん» ならいいんだけど。レア・・・・・・なのか?あ、レアだ。わー!!(情緒不安定) (2018年2月7日 17時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ポアリさん» いやいや!大丈夫だよ〜!乱歩さんの告白とかレアだぁぁぁ! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - Rさん» ようやくだよぉぉおお!!ちょっと強引すぎたかなぁ( ノД`) (2018年2月3日 18時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 乱歩さぁぁぁん!ついに告白ですとぉぉぉ! (2018年2月2日 21時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございますっっ!!そうですね、告ろうとしてましたねぇ・・・・・・。でも、私の予定ではもうすぐ(具体的にはあと数話?)でくっつけるので。お楽しみに! (2018年1月21日 16時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポアリ | 作成日時:2017年11月4日 17時