学生生活始めました。肆【文スト】【暗殺教室】【江戸川乱歩】

達成感 ページ41

愛美 「まずいです！どんぐり麺、もうすぐ在庫なくなります！」

磯貝 「予想以上に売れたからなぁ･･････」

不破 「でも、Ａ組はそれ以上に稼いでるはず」

原 「サイドメニューの山の幸も売れ行きいいよー。残り時間はこれで粘ろうよ！」

そんなような会話が聞こえてくる裏方。

お昼時を回って多少客足は衰えた(？)ものの、依然として売れ行きは好調。

木村 「もう少し山奥に足を延ばせばまだ在庫は生えてるぜ」

そう云う食材調達班の面々は既に大分疲弊気味。

まぁ、それも無理はないか。

今日は昨日とは比べ物にならない程の大盛況。

今日一日だけでもずっと食材調達で山とここを行ったり来たりしてるんだろうから。

ちょっと話の内容が気になって私が聞き耳を立てていると、殺せんせーが声を発した。

殺せん「んー･･････いや、ここいらで打ち止めにしましょう」

･･････おぉ、これまた大胆な決断。

食材調達を打ち切りにするということは、すなわちこの店の閉店を意味する。

それと同時に、私の最初で最後の学園祭が幕を閉じることになる訳だ。

渚 「でも、それじゃ勝てないよ」

そう云う渚はＡ組のことを云っているのだろう。

私としても負けるのは癪だから、その気持ちも判らなくはない。

殺せん「いいんです。これ以上とると、山の生態系を崩しかねない」

陽菜乃「うーん･･････」

殺せん「あらゆる生物の行動が縁となって恵みになる。実感してくれたでしょうか。君たちがどれほど多くの縁に恵まれてきたことか。教わった人、助けられた人、迷惑をかけた人、かけられた人、ライバルとして互いに争い、高め合った人たち」

･･････なんか、殺せんせーらしい伝え方。

先刻まで残っていた闘争心もいつの間にか薄れている自分が居るんだから、本当にせんせーは凄いな。

ひなた「あーあ、結局今日も授業が目的だったわけね」

村松 「くそっ。勝ちたかったけどなぁ」

私と似たようなことを思ったのか、そんなことを口にするひなた。

悔しそうな村松でさえも、その口調には達成感が満ち溢れている。

私もここで学園祭が終わって、しかもきっとＡ組に負けてしまうだろうことは悔しいけど･･････何故だか達成感に満ち溢れていて勝ち負けなんてどうでもいい気がした。
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暫く更新できなくてすいません！
課題に追われてまして･･････( ﾉД`)

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