特別篇 ページ31
乱歩にメイド服を着せられ、脱ぐことを許してもらえず・・・・・・。
賭けに負けてからというもの、いいことがない。
・・・・・・いや、乱歩が似合ってるって褒めてくれたことは素直に嬉しかったけど。
これからどうしようかと悩んでいると、急に乱歩が近づいてきた。
私が急なことに戸惑っていると、突然軽くなる私の体。
貴女 「え!?ちょ、何して・・・・・・乱歩!?////」
乱歩にお姫様抱っこされているのだと気付いた瞬間、顔が赤くなる。
降ろしてもらおうとじたばたする私には目もくれず、乱歩は余裕そうな表情で歩き出した。
貴女 「ねぇ、本当に降ろしてって!」
乱歩 「そんなに暴れないでよ。危ないから」
尚もじたばたし続ける私に乱歩は一言。
・・・・・・うん、確かにそれはそうだな。←
何だか妙に納得して抵抗するのをやめる私を見て満足そうに微笑むと、乱歩はとある一室の扉を開ける。
貴女 「え、わっ!」
軽く投げられるようにしてお姫様抱っこから解放された私を包むのは、ふわっとした感触と独特な軋む音。
私が体勢を立て直す間もなく乱歩はベッドの上に乗ってきて、そのまま私を押し倒した。
・・・・・・え、押し倒した!?
な、急に何で。
貴女 「ら、乱歩?急にどうしたの?」
乱歩 「・・・・・・ねぇ、A。今のAの状況、判ってる?」
私の質問に質問で返す乱歩。
しかも、その質問の意図が全くと云っていいほど掴めない。
私の今の状況?
そんなの見ればすぐに判る。
私、何か場違いな発言でもしたっけ?
貴女 「判ってるよ。賭けに負けてメイド服着せられて乱歩に押し倒されてる」
私があまりにもさらっとそんなことを云ったものだから少しの間乱歩は面食らったような顔をしていたけど、すぐに妖しげな笑みを浮かべた。
乱歩 「なら、メイドの主人は僕だからAは・・・・・・僕に絶対服従、だよね?」
貴女 「っ!!え、ちょっと、待っ・・・・・・」
乱歩 「待たない。メイドは黙ってご主人様の云うことを聞いてて・・・・・・ね?」
貴女 「ちょ、んっ!?」
私の言葉を遮るかのように私の口を塞ぐ乱歩。
その瞳は真剣で、もはや逃げる余地はない。
・・・・・・少し前の自分、前言撤回。
乱歩はSになったんじゃなくて、ドSでした。
でも、イケメンなのが悔しいところだけど。
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ちょっと長くなっちゃいました。
少し大人な世界観でしたが・・・・・・。
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ポアリ(プロフ) - Rさん» ならいいんだけど。レア・・・・・・なのか?あ、レアだ。わー!!(情緒不安定) (2018年2月7日 17時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ポアリさん» いやいや!大丈夫だよ〜!乱歩さんの告白とかレアだぁぁぁ! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - Rさん» ようやくだよぉぉおお!!ちょっと強引すぎたかなぁ( ノД`) (2018年2月3日 18時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 乱歩さぁぁぁん!ついに告白ですとぉぉぉ! (2018年2月2日 21時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございますっっ!!そうですね、告ろうとしてましたねぇ・・・・・・。でも、私の予定ではもうすぐ(具体的にはあと数話?)でくっつけるので。お楽しみに! (2018年1月21日 16時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポアリ | 作成日時:2017年11月4日 17時