特別篇 ページ27
※内容の都合上、乱歩さんとは既に付き合っている設定です。その影響で呼び方なども変化してます。
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貴女 「いけ!・・・・・・あ、ちょ、え!?うわ、嘘でしょ〜」
乱歩 「本当にAって弱いよね」
ドヤ顔を通り越して少し憐れんだ瞳すら浮かべた乱歩がそう云う。
いやいや、乱歩が強すぎるんでしょ!
頭もよくて手先も器用とか聞いてないし!
貴女 「そ、そんなこと云わなくてもいいじゃん!第一、私が弱いんじゃなくて乱歩が強すぎるんだって」
乱歩 「んー、じゃあ云い方を変えるよ。Aは本当に上達しないね」
貴女 「なっ・・・・・・!!」
からかうようにそう云って笑う彼に私は固まった。
何か云い返したいところだけど、悔しいことに何も云い返せない。
だって、私の方が長くこのゲームをしているけど、全然上達してないのは確かだし。
何故だか知らないけど、私はこういう類のものには嫌われているらしい。
乱歩 「・・・・・・さて、ちゃんと約束は守ってもらうからね?A」
急に笑うのをやめて真剣な瞳をする彼の言葉に少し嫌な予感がした。
・・・・・・ああ、あんな約束なんてしなければよかった。
貴女 「う・・・・・・はい・・・・・・」
――――こんなに後悔する原因となったのは、数十分前のこと。
乱歩 「ねぇ、A!何か賭けでもしない?」
自分で作ってきたケーキを切り分けている途中でそんなことを云い出す乱歩。
賭け?
普段はそんなこと云わないのにどうしたんだろう。
・・・・・・ああ、今日がクリスマスだから?
それだから、こんなにワクワクしながらそういうことを云い出すのか。
貴女 「賭けってどんな?・・・・・・はい、これケーキ」
聞きながら、切り分けたケーキの一番大きなピースを皿に乗せて乱歩に渡した。
それから、私の分も切り分けて皿に乗せる。
みんなの分は・・・・・・今はほとんど居ないから後でいいか。
乱歩 「ありがと!・・・・・・Aの好きなものでいいよ。ただし、負けた人は勝った人の云うことを何でも一つ聞くって条件付きなら。・・・・・・ん、美味しい!」
ケーキを美味しそうに食べる乱歩に頬が緩むのを感じながらも、私は今云われたことを反芻した。
条件付きの賭け。
うーん、どうしようか。
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メリークリスマス!
ここからちょっと特別篇です!
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ポアリ(プロフ) - Rさん» ならいいんだけど。レア・・・・・・なのか?あ、レアだ。わー!!(情緒不安定) (2018年2月7日 17時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ポアリさん» いやいや!大丈夫だよ〜!乱歩さんの告白とかレアだぁぁぁ! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - Rさん» ようやくだよぉぉおお!!ちょっと強引すぎたかなぁ( ノД`) (2018年2月3日 18時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 乱歩さぁぁぁん!ついに告白ですとぉぉぉ! (2018年2月2日 21時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございますっっ!!そうですね、告ろうとしてましたねぇ・・・・・・。でも、私の予定ではもうすぐ(具体的にはあと数話?)でくっつけるので。お楽しみに! (2018年1月21日 16時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポアリ | 作成日時:2017年11月4日 17時