救世主 ページ25
莉桜 「またまたぁ。そんな謙遜なんてしなくていいんだよ?(ニヤ」
そう云いながら妖しげに笑う莉桜は、もはやゴシップ精神の塊だ。
いやー、ちょっと面倒なことになってきたな。
貴女 「いや、本当に謙遜じゃなくて・・・・・・」
莉桜 「ほんとにー?」
んー、困ったな。
いつもならこの辺で『そう。全く、つまんないね、Aは』なんて云い始める莉桜が何故か折れようとしない。
学園祭だから?
それだから、こんなに食い入るように聞いてくるのかな。
私がそろそろ対応に困ってきた頃だった。
渚 「金子さん、ちょっといい?」
同じく接客をしている渚から声を掛けられたのは。
グッドタイミング!!
流石は渚!
これから救世主として崇め奉ってあげてもいいよ!!←
貴女 「何?」
渚 「先刻来たお客さんが金子さんを呼んで欲しいって云ってるんだ」
そう云いながら、渚は外の人たちを指さす。
私もそれに倣ってそちらを見れば、予想通り探偵社のみんなだった。
来るのはせいぜい数人かと思っていたのに、予想に反してそこには調査員の面子がずらり。
まさかの社長まで来てくれていた。
・・・・・・私のためにこんなに総出で来て貰っちゃって大丈夫だったかな。
私が内心そんな心配をしていると、こちらの視線に気づいたらしい太宰が私に笑って手を振る。
それに手を振り返すのはちょっと遠慮するけど、ちゃんとお願い通り変装して来てくれたから許そう。
貴女 「・・・・・・あー、ありがと、渚。悪いんだけど、もうじきできる筈の食べ物を持って行ってもらってもいい?あそこのお客さんたちの」
渚 「ああ、うん」
貴女 「ありがと」
私は渚にお礼を云って莉桜にエールを送った後、みんなの元へと向かった。
貴女 「いらっしゃい。わざわざ来てくれてありがとね。社長もわざわざ来てくださってありがとうございます」
まずは、一礼しながらお礼。
太宰 「思っていたよりも繁盛しているようだね!折角だから、一緒に写真撮らない?」
そう云ってニコニコと笑う太宰は既に携帯を手に持っている。
止めてよ、それなら前に嫌というほど撮ったじゃん。
貴女 「丁重にお断りします。まぁ、集合写真程度ならいいけど」
太宰 「えー。じゃあ、それでもいいよ」
・・・・・・どんだけ写真が撮りたいんだろう、この人。
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ポアリ(プロフ) - Rさん» ならいいんだけど。レア・・・・・・なのか?あ、レアだ。わー!!(情緒不安定) (2018年2月7日 17時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ポアリさん» いやいや!大丈夫だよ〜!乱歩さんの告白とかレアだぁぁぁ! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - Rさん» ようやくだよぉぉおお!!ちょっと強引すぎたかなぁ( ノД`) (2018年2月3日 18時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 乱歩さぁぁぁん!ついに告白ですとぉぉぉ! (2018年2月2日 21時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございますっっ!!そうですね、告ろうとしてましたねぇ・・・・・・。でも、私の予定ではもうすぐ(具体的にはあと数話?)でくっつけるので。お楽しみに! (2018年1月21日 16時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポアリ | 作成日時:2017年11月4日 17時