因縁 ページ12
とうとう始まった学園祭。
かなりの盛況・・・・・・ではないなりにも、こんな山の上まで登って食べに来てくれるお客さんたちはちらほら居た。
私的にはもっと来ることを期待していたわけだけど、立地条件的にはまずまずなのかもしれない。
それに、みんな的には上々の滑り出し、のようだし。
今のところは誰も顔見知りは来ていないから、私的にも上々の滑り出しだ。
もういっそのこと、このまま太宰は来なければいいのに。←
杉野 「ああ!修学旅行の高校生!!」
と、そんなことを考えていると、急にあげられた杉野の声。
反射的に振り返ってみれば、そこにはいつかの高校生たちが居た。
そう、祇園で絡んできた勇気だけは一人前な奴ら。
あぁー、こりゃ面倒なことになるな。
杉野 「何しに来たんだよ!」
カルマ「あれれー、また女子でも拉致るつもり?」
完全に敵意剥き出しの杉野に加え、カルマも挑発を始める。
高校生「もうやってねえよ。あの化け物みてえな女に出てこられちゃたまんねえしな」
・・・・・・(。´・ω・)ん?
え、今こいつら、私のこと化け物って云った?
うわー、乙女に向かって化け物はないでしょ。
しかも、それ普通本人の前で云う?
まぁ、高校生は私の存在にまだ気が付いていないみたいだけど。
・・・・・・んー、こういう場合は私は表に出ない方がいいかな。
高校生「だが、別に力を使わなくても台無しにできる。例えば、ここの飯がくそまずいと叫びまくったりよぉ。ちょいとネットで呟いたりなぁ」
杉野 「っ・・・・・・」
高校生「ほら、早く出せよ」
その高校生の云い草は見ていてあまりにもうざったいものだったけど、結構な威圧感を与えるようで。
どんぐりつけ麺を持って行こうとした愛美ちゃんはすっかり怯えている。
・・・・・・よし、決めた。
ちょっと挑発がてら私が持って行こう。
貴女 「――――愛美ちゃん、私が持ってくよ」
愛美 「へ、あ、Aちゃん?」
声を掛けた私を見る愛美ちゃんは本当に怯えきっている様子だ。
・・・・・・いや、少し緊張もあるかも。
貴女 「大丈夫だから」
私は一言そう云って微笑むと、愛美ちゃんからどんぐりつけ麺を受け取る。
それから、彼らの待つテーブルへ向かった。
貴女 「――――お待たせ致しました。看板メニュー、どんぐりつけ麺になります」
・・・・・・もちろん、真っ黒な微笑みで。←
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ポアリ(プロフ) - Rさん» ならいいんだけど。レア・・・・・・なのか?あ、レアだ。わー!!(情緒不安定) (2018年2月7日 17時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ポアリさん» いやいや!大丈夫だよ〜!乱歩さんの告白とかレアだぁぁぁ! (2018年2月5日 19時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - Rさん» ようやくだよぉぉおお!!ちょっと強引すぎたかなぁ( ノД`) (2018年2月3日 18時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 乱歩さぁぁぁん!ついに告白ですとぉぉぉ! (2018年2月2日 21時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
ポアリ(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございますっっ!!そうですね、告ろうとしてましたねぇ・・・・・・。でも、私の予定ではもうすぐ(具体的にはあと数話?)でくっつけるので。お楽しみに! (2018年1月21日 16時) (レス) id: f90741ab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポアリ | 作成日時:2017年11月4日 17時