これからの2人 ページ6
紗奈side
思い出したくもないけど、シルクの口から出た言葉はもう何回も聞いた。
過去のあいつのせいで。
古傷が痛む。
あ:シルク…。嘘ついてないのかも…。
でも…。人を裏切るのはとっても簡単なんだ
よ。
お風呂で独り言を言っているとまた涙が出てきた。
早いうちに寝たくてベッドに入ったが寝れない。
考えるのはシルクのことばっかり。
あ:私、シルクの事本当に大好きだったんだな
ぁ。
シルクと会わなくなって3週間。
あ:シルク…。やっぱり会いたい。
このまま終わりたくない!
シルクを信じたい。
もう1回話したい!!
連絡なんてしてる時間が勿体なくてシルクの家へ走った。
シルクside
あいつと会わなくなって3週間、自然消滅も1度は覚悟した。
ただ、そんなの考える方が馬鹿だと思った。
あいつは俺とのこれからを考えているのだと思うと、自分をぶん殴りたくなった。
ピピピピ ピピピピ
シ:んだよ。こんな時間に。
もう11時だわ。
ガチャッ
あ: シルク…。
シ:…え?ちょ、お前。なにしてんの?
こんな時間に1人できたのか!?
息を切らす彼女は途絶えながらも必死に俺に話してくる。
あ:うん…ッ。もう、1回ッ…シルクと…ッ。
話ししたくて…。
抱きしめそうになるが、とりあえず気を落ち着かせて紗奈を部屋へ入れる。
シ:そっか。まぁ、入れよ。
あ:ありがとう。
俺があぐらをかく前で紗奈は細い脚を折りたたんで話し始めた。
あ: シルク…。私、この3週間ずっと考えてた。
シルクが言ってる事、本当って信じたい。
でも、嘘だったらどうしようって。信じる
の怖いって。
でも、私シルクがあの丘の上で言ってくれ
た事どうしても信じたかったの。
2人で過ごした長い時間があの一瞬で壊さ
れるのが1番こわいって気づいた。
私本気でシルク愛してるから。
シ: 俺もずっと考えてた。
伝わってくれ。って
愛してっから。
あ:やっぱり私シルクが好き。
シ:俺も。
俺は迷わず紗奈を抱きしめた。
この感じ。小さくて少しでも力込めたら
「苦しいよォ…もぅ。」
って俺の中で笑うこいつ。
やっと触れられた。やっと。伝わった。
シ:なぁ。
あ:え?
シ:チャリ出すから後ろ乗って。
あ:え?どーしたの?
シ:いーから。
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TOMATO(プロフ) - 門脇遥香さん» ありがとうございます!これからも頑張りますっ!! (2018年4月6日 19時) (レス) id: bddb6e6294 (このIDを非表示/違反報告)
門脇遥香(プロフ) - 面白かったです!次の作品も頑張ってください。 (2018年4月6日 12時) (レス) id: d32d211e24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TOMATO | 作成日時:2018年4月6日 0時