【小説】十人十色に咲け、十色咲学園。ｰ1stｰ (ページ9)

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第8話【更屋敷刹那】ページ9

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＿＿＿＿＿＿＿先生は人使い荒いなぁ

カツンカツンと階段を登る足音が廊下に響く

音の発生源は俺、更屋敷刹那

担任の教論に友人である涙歌を呼んで来いと言われた

まあ、彼女がサボるんなら俺もサボるけど

授業より涙歌とお菓子と睡眠だ

それは何時もの流れで先生はもう諦めた様な感じになってる

ガシャ、と屋上のドアを開ける

あの子の事だから鍵閉めてるんでしょ、と思ったらビンゴだった

毛布を足に乗っけてあの某練るお菓子を食べてる

あ、美味しそう

刹那「涙歌……一時限目始まる………」

それに涙歌は

涙歌「サボりますヨ。授業より睡眠とお菓子デス」

特徴的な喋り方の彼女はサボリ常習犯だ

やっぱり、と思いながら俺も梯子を足場に上へ上がる

涙歌の隣に寝っ転がった

此処が通常位置である
初めは引きまくってたけどね涙歌も

ヒュオオォォォオと風が吹いて身震いした
涙歌気にしてないけど寒いのは嫌い

刹那「涙歌、風が寒い。……毛布ある？」

涙歌「今は春デスヨ。冬じゃ無いんダカラ」

とか言いながらしっかりチョコボール付きで渡してくれる涙歌は優しいと思う

モゾモゾと彼女も毛布に入ると食べかけの某練るお菓子を食べ始めた

此処まではいつもの流れだ

しっかりと咀嚼し完食したと思ったら今度は林檎飴を舐め始めた

お菓子三昧だな

そう言えば今日もお弁当ジャムパンかな

この前彼女の食生活聞いて吃驚してお弁当分けたけどちゃんと改善しているだろうか

あーウトウトしてきた

遠くで準備運動の掛け声が聞こえた気がしたけど気にもならず其の儘寝た

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