第5話 【神無月 九流斗】【南 久弥】 ページ6
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「___おや、いらっしゃい」
もうすぐ職員会議ですけど、どうしたんです?
笑顔をそちらに向けるも、圭は特に何も言わずに国語準備室のソファーに寝転がる。
そして片手で目を覆うと、もう片方の手をだらりと下げた。
「......不参加で」
「またですか。そんなんじゃすぐクビですよ」
「............こちとらなりたくてなった訳じゃねーんだよクソジジイ」
相変わらず君は口が悪い、と視線を移した九流斗。
そこには静かに国語準備室の扉を閉める龍架の姿が。
「おや、おはよう御座います」
「......おはよう御座います」
「君は相変わらず順従で何よりだ」
彼女は静かに頷いた。
***
「1時間目はなんだったっけいも......久弥ちゃん」
「えーと、...あぁ良かったじゃないか、能力強化だよ」
その言葉に瀬里は顔を輝かせる。
対照的に久弥は顔を曇らせた。
___コイツも、あの人も......大切で、大嫌い。
「でもさ......朝って全力だせないよね...」
「アンタが全力出したらこの学園、チート耐性ある人以外死ぬわよバーカ」
「えぇぇ......大量殺人犯かぁ、私...。______それって素敵じゃない?」
「どこがよ」
そんな物騒な会話をしながら歩いていれば、ポンと瀬里の肩を誰かが叩く。
「っ、ぎゃぁ!?」
「ちょっと」
ひぃぃ、と怯えたように相手を見つめる瀬里。
瀬里への態度とは一変、にこりと相手を見つめる久弥。
「___なにか?」
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透明少女(プロフ) - 森のくまさんさん» 繋げてくれてありがとうございます! (2017年6月18日 2時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
森のくまさん(プロフ) - 透明少女さん» りょーかいです。私は続編の方トップで描かせていただきました! (2017年6月18日 2時) (レス) id: e6afc3116a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - 訂正終わりました! (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - 後、自分の話見直して少し違和感あったので訂正させてもらいます! (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - *蝶葉*さん» 今度から気を付けます…。 (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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