第14話【朱鷺野菊壱】 ページ15
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廊下を歩く
そう、廊下を歩く
いきなりだが歩ける事も素晴らしいと思う
足が悪く歩けない人もこの世には溢れる程居るからだ
今俺の眼の前にいる生徒も、もしかしたら歩けなくなるかもしれないし、
俺自身も、歩けなくなるかもしれない
だから俺は今の時間を大切にしたいと思う
さて本題に入ろう
今のが本題な訳ではない。本題にしたいが
俺が今、素晴らしい時間を噛み締めながらも何処に向かっているかだ
角の階段を一番上まで登り、何故か鍵の壊れたドアを開け、近くの梯子を登ると……
涙歌「スゥ〜〜……ンーーー」
刹那「くー…………かー…………むニャア……」
仲良く無意識なのか手を握りながら眠りこけている俺の生徒2人組
ご丁寧に毛布まで掛けやがって
おい、菓子まで食ったのか
……………………何時もの事だがな!?
そして空気を肺一杯に吸い込むと
「涙歌ァ!!刹那ァ!!」
思いっきり叫んだ
涙歌「んむー…?」
眼を擦り起きた涙歌
此方の方が早く起きるのは珍しい
菊壱「おい眼を擦るな。そして三組の授業はどうした」
涙歌「常識を貫き通しマシタ……」
常識=サボり
菊壱「それは常識と言わん!!……何故お前は成績が良い!!」
此奴はムカつく事にサボり魔のくせして成績が上位だ
刹那はトップを争うが
刹那も寝惚けているようだが起きたので荷物を回収させて其の儘担いだ
此れも通常運転だ
涙歌「菊壱先生、腹が肩口に食い込んで痛いデス」
と、言う言葉は無視した
廊下を歩くと其の儘保健室に直行した
涙歌が異常に軽いし顔色も悪い
保険医の楊原先生に健康診断をして貰わねば
刹那「せんせー……?こっちはクラスじゃありませんよ……?」
菊壱「保健室に行っているんだ。涙歌、お前また体調を崩しているぞ」
涙歌「………サーセン」
まあ捻くれ者なりの謝罪なのだろう
家族が居ない此奴は自分に無頓着だ
戸籍も無く病院に行けない此奴は良く保健室の世話になっている
…………保険委員だよな此奴
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刹那side
保健室に行くと丁度生物の煙草先生が出てきた
軽く解釈をした菊壱先生がガララとドアを開ける
菊壱「失礼しまーす」
涙歌「……シマース」
刹那「………………まーす」
あり、また泣いてたのかな、楊原先生
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9人がお気に入り
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透明少女(プロフ) - 森のくまさんさん» 繋げてくれてありがとうございます! (2017年6月18日 2時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
森のくまさん(プロフ) - 透明少女さん» りょーかいです。私は続編の方トップで描かせていただきました! (2017年6月18日 2時) (レス) id: e6afc3116a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - 訂正終わりました! (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - 後、自分の話見直して少し違和感あったので訂正させてもらいます! (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - *蝶葉*さん» 今度から気を付けます…。 (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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