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そんな、まさか ページ20
私は数日間意識不明の重体だったが、骨折などはしていないらしい。奇跡だと思った。
だが、ブランクがあるので立って歩けず、車椅子生活となる。飛び降りたとは思えないくらいぴんぴんしていることについて、私は少なからず疑問に思ったが、とりあえず、生きているって素晴らしい。病院のご飯が美味しい。
歩くリハビリがてら、私がいたという集中治療室の手前まで冒険をしてみた。看護師さんは、まあ、集中治療室なんて必要じゃなければ見せたくないのだろう。連れていってくれない。三條たちとも会ったが、集中治療室に行くような話にはならなかった。
その理由を知ってしまった。
「弟さん、目を覚ましませんね……」
……弟? そのキーワードにざわっとした。
「お姉さんを庇ったんですもの、仕方ないですよ」
「お姉さんが目覚めたから、早く目覚めてほしいですね。恩朗くん」
そんな、まさか。
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年6月8日 2時