トイレの神様に逆らってみた 7 (ページ5)

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それが狙いかページ5

「……で、姉ちゃん」
「なんだい?」
「なんで花子ちゃんとか着物着た女の子とか人魂とかすっごいさりげなく連れてんの?」
あ、こいつ見えるんだ。それによく花子のことわかったな。
「それらも聞きたくてこっちに来たんだけど。見える人ばっかじゃないでしょ」
そういう気遣いか。すげぇな、ショタ。
「ショタじゃない」
「心読むな」
とりあえず、一人一人、自己紹介してもらおう。
「私、花子。いっちゃん、覚えててくれたのね」
「……当たり前だろ」
あ、これはあれか。毎日とか花あげに行ってるパターンか。このショタイケメンめ。
それから恩朗は藤を見、朗々と歌う。
「こなたには咲き誇るる藤棚の薄紫はいとをかしかな」
「藤棚を越えた先にはるるららら、物言わずとも通ずありがたみ」
雅に歌詠んだし。こいつやべぇな。藤ご満悦じゃん。

自己紹介もそこそこに→←口喧嘩のような会話