トイレの神様に逆らってみた 7

好きか嫌いか ページ25

好きか嫌いかで言ったら、三條のことは好きだろう。
「姉ちゃんの頭がこんなに馬鹿だなんて知らなかった」
「失礼だな。どちらかというと、という形容がつくぞ」
「いや、それでもストーカー好きってどうよ」
「言い方!」
三條は確かにストーカーだが、味方ではあるからな。
「その敵か味方で判別するのやめたら? だから姉ちゃん敵多いんだよ」
ううむ、確かに。
だが、敵味方関係があからさまだからなぁ。向こうが敵視してくるのだし。
「スルースキルを身につけなよ。なんだかんだ言って、いじめの首魁の双葉さんとは絶交とかしてないんでしょ」
「自然消滅はしてるだろうがな」
だがまあ、一応オトモダチという認識はある。うーん。
「人を差別するなってことか? 難しいな」
「難しいからこそやるべきなんだよ」
恩朗、哲学者かよ。

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