トイレの神様に逆らってみた 6 (ページ16)

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気遣いが嬉しいページ16

朝の一幕のせいで、何故か私が三條以上に落ち込んでいた。
ものすごく、息苦しい。元はといえば、私を襲いかけた三條が悪いというのに、何故私が罪悪感にまみれなければならないのか。
項垂れながら午前中を過ごし、昼。
一応、おにぎりは持ってきたが、いまいち食べる気になれない。溜め息がいちいち重くなって嫌だ。
女子のくすくす笑う声が聞こえる。たぶん、舞辺りだろう。目に見えてぎくしゃくとしている私と三條にざまぁみろとか思っているのだろう。主に私に。
「ちゃんと弁当持ってきたか?」
六谷の声がして顔を上げると、六谷が後ろから頭を撫でてきて、ぽん、と机の隅に何か置いていく。
私がおにぎりを用意しているのを見て、それ以上は何も言わず、六谷は去っていった。
置かれていたのは小さいサイズのいちごみるく。その気遣いが胸に染みて、泣きそうだった。

陰口なんて、慣れっこ→←ぎこちなくなる