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花子の提案 ページ24
悩んでいると、花子がいともあっさり言い放った。
「そんなの、あんたがここに華子お姉ちゃんと住んじゃえばいいじゃない」
「んんっ!?」
噎せた。
「変なこと言うな。ただの友達と同棲するか馬鹿」
「あら、三條だって、ただの友達扱いだったわよ?」
そうだけどさ!
「話が飛躍しすぎだろ。それに俺が魁を襲う可能性とか考えないのか」
「そのときは、蓮の根の底に沈めましょう。救い求むる声も虚しく」
藤の少女とは違う声が聞こえた。どうやら人魂が喋っているらしい。本当、盛りだくさんだな、ここ。
子どもの声なのに言ってることがえげつねぇよ。蓮の根の底って泥の底じゃねぇか。物騒。
「まあ、しねぇけどさ。魁の意志とかあんだろ。一応、親御さんにも話さなきゃならないだろうし」
「あんなやつと別れればいいのに」
ごもっともで。
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月20日 20時