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イケメンは正義? ページ11
場所は校門前。色々とヤバい。というか歩きながら随分早く着いたなというより衆目が注いでいて緊張で冷や汗がつー、とこめかみを伝っていく。
舞からの冷ややかな視線は慣れているが、こんなにも大勢に見られるのは気まずい。しかもそのほとんどが女子。三條に興味があるのは間違いない。三條はストーカー気味な世話好きスキルをなくせばノーマルなイケメンなのだ。
「騎士さまに守ってもらっておきながら騎士さまを無下にするとはいいご身分ね。さすが女王さま? といったところかしら」
「いつから私は女王とやらになったのかしら。私はド平民希望なのだけれど」
だが、多勢に無勢。やはり美人は面倒。更に言うならイケメンも面倒。
ただ、この衆目の多さは気まずい。完全に私が悪女みたいだ。別にそんなつもりはないが、舞の言ったように私の三條に対する振る舞いは女王さまっぽく見えるのかもしれない。
私、サディストではないのだけれど。
……そういう問題ではないか。
そのとき、イケメンが沈黙を破った。
「あの、黙っててもらえますか?」
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月13日 0時