オトモダチ ページ12
はなこという名前は何と言っても古くさい。
はなこを名乗りながら言うのもあれだが、古くさい。現実は受け止めることが大事。そう聞いた。
「……で、トイレの花子さんって、三階の三番目のトイレにいるのでは。そして人を怖がらせる怪奇では」
「嫌だわそんな考え方古いじゃない」
「古くさい名前の人に言われたくない!」
「同じく自分が古くさい名前だということはお分かり?」
ぐっ、古くさい怪奇なだけあってああいえばこういう。
そろそろ私の思考回路がキャパオーバーで終わりそうだ。
そんなのを無視して花子さんは言った。
「今時はなこなんて名前珍しいもの。それが毎日毎日私のトイレで嫌がらせされてたら、私怒っちゃう。全てのはなこはオトモダチなんだから」
「何ですかその暴論」
という間にもポルターガイスト的な攻撃は続けられていた。花子さんすげぇ。
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» 応援、ありがとうございます。前の作品のように重めな設定はあまりないので、気楽に読んでいただければ (2019年5月11日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!文才がすごくてどんどん引き込まれていきます!!更新頑張ってください (2019年5月10日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月10日 18時