だから私はトイレ掃除をしたくない ページ4
と、トイレの神様の由来はわかっていただけただろうか。
それを踏まえて私は言うのだ。
美人になりたくないので、トイレ掃除はしたくない、と。
もちろん、学校の掃除当番で当てられたら仕方ないからやるけれど、おざなりにしていた。
何故なら、古今東西、美人というのはそれだけでステータスであり、その分だけ面倒事が絡むのだ。
私は面倒事が大嫌いだ。トイレ掃除もそうだが、妬みとかやっかみとか買うのはもっと嫌だ。それを幼いながらに知っていたのだ。叔母に教えられて。
叔母は美人だ。アラフォーとは思えないくらいに美人だ。その美貌は昔からだったらしく、それ相応に苦労したと聞いた。
「はなちゃんは昔の私に似ているからね、苦労が多いと思うからね、頑張るのよ」
私は叔母の苦労話を聞いて育ったため、心に誓ったのだ。
私はブスになる、と。
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» 応援、ありがとうございます。前の作品のように重めな設定はあまりないので、気楽に読んでいただければ (2019年5月11日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!文才がすごくてどんどん引き込まれていきます!!更新頑張ってください (2019年5月10日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月10日 18時