オトナノヒト 【数原龍友】

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店長「健ちゃん仕事おわり？」

健二郎「そうそう！雑誌の撮影やってんけど、ちょっと巻いてさ。嬉しすぎてすぐここ来ようってなった。笑」

店長「どんだけここ好きなんだよ」



だって落ち着くもん！ってソファーにふんぞり返るふりをする健くん



「健くんって雑誌の仕事してるの？」


健くんのおかわりを持ってくるときにちらっと聞こえたので気になって聞いてみた


そういえば今まで仕事のことを教えてくれることがなかったな。



健二郎「まぁそんな感じ。笑」

「なんで教えてくれないの？」

健二郎「Aは知らなくてもいーのっ。」



私の手からグラスを取ってはぐらかす



ほら、そういう健くんは大嫌いだ
腹が立つけど、大人の人ははぐらかすのが上手だね。



でも私、好きだったのに健くんの私生活のことは全然知らない。なにも。


お店に来てくれる健くんしか知らないの


知らないのに好きっておかしいのかな？やっぱりあの感情はただの愛着だった？



「…あっそ」


無意識にそう返して

そのままカウンターに戻る



「ういーっす」

健二郎「あ、来た！」



ひらひら〜と入ってきた人物に手を振ってる健くんをカウンターから見つめる





やっぱり可愛いあの人。

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