見えちゃった ページ40
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KH「ちょっと待ってて」
おっぱは背中を向けて準備中。
ふわんふわんな自分の体が熱い。
猫背さんの背中をぼんやりとながめてると、
ぼーっとした頭に、思考が遅れて追いついて。
いよいよなんだって思ったら、途端に緊張してきた。
どうしよう、やっぱり…こわいよ。
KH「ごめんね」
くるり。
不意をついておっぱが振り向くから、
ひぃっ！！！
み、見えちゃった////
ずっと私の脚に当たっていたのは、それですか？//
無理無理無理無理。
やだもう、
枕を抱きしめて、赤くなった顔を埋める。
ただでさえ不安なのに、どうなっちゃうんだろ。
だってだって…
「そ、そんなおっきいの、絶対無理」
枕に向かって小さい声で言ったのに、フハッて笑うおっぱの声が聞こえた。
*
『あの時のA、おっぱキラーだったなぁ』なんて笑い話にされるのは、ずっと後のお話。
*
おっぱに枕を取り上げられて、上から抱きしめられる。
KH「おまたせ(笑)」
笑ってるし。
「えと、おかえり、なさい？///」
お互いの素肌が重なって、あったかくて安心する。
緊張が少しだけやわらいだ。
KH「A、こわいんでしょ？つらかったら、ちゃんと言ってね」
髪を撫でながら、そんなこと言ってくれて。
おっぱ、優しい。
私、泣いてばかりのめんどくさい女なのに。
それに、どうして何でもお見通しなの？
「はい… うっ… ふぇ… おっぱ大好き…」
やだ、また涙が…。
さっきおっぱがいいって言ってくれたから、
もうずっと泣いててもいい？
つらくて悲しい涙じゃなくて、
世界一愛されてる女の子の、幸せな涙だから。
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作者名：セナセナ | 作成日時：2019年5月13日 14時
