11月の風 ページ15
セナがバイトで遊んでくれない日は、ほぼ毎日ユチョンくんのいるカフェに通うようになって。
セナのワケのわからない小言も聞き慣れてきたけど。
「ほら、起きろって！」
「いたっ!!」
ゴロン、と床に転げ落ちた身体。
どうもこの朝の儀式だけは変わらない。
「もぉ〜！ジュンスさぁ、もう少し優しく起こせないの〜？」
シャコシャコ歯を磨きながらジュンスを見たら、私のベッドを直しながら、チラッとこっちに目を向けた。
「…優しくされたいの？」
「毎朝起こしてくれるのはありがたいけど、起こし方が雑なんだもん｣
「じゃあ明日からは違う方法で起こす」
「違う方法って？」
「それはこれから考える｣
「なにそれ、こわっ！あ、ヤバッ、時間！」
「下で待ってるから」
「あ〜い！」
いつものやり取りを終えて、急いでエントランスへ行くと、いつも通りジュンスが自転車に跨って待っててくれた。
「寒〜い！手袋持ってくれば良かった〜｣
「ほら。貸してやる」
「え、いいの？ジュンス優しい〜｣
「ラッキー♡」って遠慮なく手袋を受け取ると、「ほんとバカだな」ってジュンスが笑って。
なんで笑うのってぶー垂れていたら「早く乗れ」ってジュンスが言うから急いで自転車の後ろに飛び乗った。
11月の少し冷えた朝の空気の中を、ジュンスの自転車がビュンビュン進んでいく。
頬に当たる風が冷たくてジュンスの背中にピトッと頬を寄せると
「……ねぇ」
ジュンスが前を向いたまま話しかけてきた。
「お前さぁ、付き合ってんの？アイツと」
ん？
「アイツって？｣
「ユチョンって奴」
「ユチョンくん？違うよ、お友達になったの」
「……ふーん」
それだけ言ってまた黙って自転車を漕ぎ出したジュンス。
あ。ジュンスのほっぺたも赤くなってる。
やっぱり今日は風が冷たいね。
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ユチコ(プロフ) - みちゃみさん» みちゃみさん。ジュンスの歌い方って本当に心揺さぶられちゃいますよね〜。ジュンスにカラオケでバラードなんて歌われた日にはKO間違いなしですよね笑 いつも読んでくれてありがとうございますヽ(*^^*)ノ (2017年11月21日 0時) (
レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
みちゃみ(プロフ) - ユチコさん、こんばんは。ユチョンの声も素敵だけどジュンスのあの歌声には誰も勝てないですよね！ ！ まさかの歌声で恋に目覚めたかな〜♪ ホントに初々しくてホッこします！ (2017年10月22日 19時) (レス) id: 77674b6d0c (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - 暁子さん» 暁子さん。こちらのお話にもお越しいただきありがとうございますヽ(*^^*)ノ 今回はジュンスの出番も多くなりそうです♪♪楽しんでもらえるように頑張りますね〜☆そして、優しいお心遣いありがとうございます(T ^ T) (2017年10月6日 21時) (レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - みちゃみさん» みちゃみさん。こちらのお話にもお越しいただきありがとうございますヽ(*^^*)ノ反動なのか、初々しいお話を書きたくなりまして笑 私の中では、誰と恋愛させちゃおうと決めてますがまだ秘密です(≧▽≦)ｳﾌﾌ 楽しんで貰えますように！ (2017年10月6日 21時) (レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
暁子(プロフ) - 新作ありがとうございます^^ジュンスとだったらいいなぁって出しゃばってすみません。続き楽しみにしてます。嫌がらせなんて気にしないでくださいね＾＾ (2017年10月5日 19時) (レス) id: 51e05a2e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユチコ
| 作成日時：2017年10月4日 22時
