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長谷部くん ページ8

小学生の僕は何にも自信が持てなくて、まさに内気な少年。そのものだった。

中学生にもなると、途端に何をするにも失敗するようになり、今まで唯一の得意なことと言い張れた勉強すらも周りに追いつかなくなった。

その頃からだった。
いわゆる陰キャラだった僕は、いじめられた。
れいなに。

初めは「どんくさい」そのひとことから始まった。

運動をすれば、「走るのが遅い」。

勉強をすれば、「要領が悪い」。

話をすれば、「つまらない」。

もう飽き飽きだ。何をしてもだめ。何をどうしてもだめ。

それが僕の毎日と化していた。



そんなある日、僕は学習塾に行くことにした。

そしてそこで彼に出会った。


初めて出会った時の長谷部くんはまさに近寄り難い人そのものだった覚えがある。

「おい、そこは俺の席だ」
「え!ご、ごめん…」
「…そんなに謝るな。そういうお前は新入りか?」
「うん…」
「それなら席は俺の隣だ」
「あ、ありがとう…!」

なんだこの挙動不審は…、我ながら素晴らしい黒歴史だ。

「俺は、長谷部国重と言う。お前は」
「あ、僕は、長船光忠…」
「そうか。」
「うん、そう…」

…なんだこれ。恥ずかしいから話を飛ばさせてもらおう。

塾に通い始めてしばらくだった頃には、成績も上がり常に学年上位の位置をキープできるようになった。
そのおかげか、僕自身の性格も少しずつ明るくなっていった。

「光忠は、最近さらに明るくなったよな」
「そうかな?あんまり自覚ないや」
「少し前までは詰まっていたような話し方も今ではその陰が全く見えない」
「え、前までの僕って…」

「それに光忠はかっこいいからな。もっと自信を持っていいと思っていたんだ」

「え、僕…かっこいい?」

「? あぁ、同性の俺から見ても綺麗な顔をしていると思うが」

「…長谷部くんって…、はぁ、」

「な、なんだ!」

初めてかもしれない。
面と向かって かっこいい なんて言われたの。
まぁ、それは確かに面と向かってなんてなかなか無いだろうけど僕にとってはとても、大きな出来事だった。

「それに、お前モテるだろ?」
「え?」



「あたし、長船くんのこと気になってるんだ、」
「光忠先輩のこと、好きかも…です、」
「長船くんっ…、好きです!付き合ってください!!」

長船 光忠 中学3年生 15歳

いつの間にか、れいなから陰湿ないじめを受けなくなった頃。

モテ期到来した。

帰り道→←僕が



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あつし(プロフ) - 黒雪 長谷部信者さん» え、めっちゃ嬉しいです…!ありがとうございます!!文才とか全くないので不安でしたがそう言って貰えるととてもモチベーションが上がります!!更新頻度上げれるように頑張ります!w (2019年6月7日 18時) (レス) id: cb5ba77c05 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪 長谷部信者(プロフ) - 小説面白いです 長谷部さん落ちの少ないので嬉しいです 更新楽しみにしています 頑張ってください! (2019年6月7日 4時) (レス) id: 64abb0ccf3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏莉 x他1人 | 作成日時:2019年4月17日 22時

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