恋バナ ２ ページ26
「長谷部、兄様たちもこういってくれてる訳ですし、落ち着いたらどうです」
「どう言ってると言うんだ！！」
まるで宥める気の無いような宗三に対して長谷部は机を叩き怒鳴った。
「おぉ、怖。」
全くもってそんなことは思っていない宗三に加州が言った。
「宗三先輩は光忠先輩じゃなくて、長谷部と花子先輩がくっついた方が良かったと思うの？」
「いえ……、そういう訳では無いんです、、ただ、この人と花子は互いに想い合っていることはもう長年連れ添っている僕ですから、そんなことはわかっているんです。そして、それについて自覚をしてもしなくてもこの関係が続くかと言われたら否。そんなことは花子にとっても本当に幸せなのか、そして、もし花子が自覚してしまったらどうです。あの子から長船に自らの気持ちをまっすぐと伝えられるかどうかが不安なんです。その為にも、この人にさっさとぶちゅっといってほしいんですよ」
いつもと変わらない様子で話す宗三だが、その目は、いつも花子に向けていた優しい目だった。
「宗三兄さま…」「宗三…」
左文字兄弟はいつも大人しく、周りに対してあまり関心を持たない宗三がこんなにも思い詰めていたことに驚いた。
「ねぇ、長谷部さん」
乱が言った。
「長谷部さんの言い方だと、それは花子ちゃんが長船さんと付き合ってもあまり関係ないみたいだよね、」
「おい、乱…」
「まぁまぁ、聞いてあげようよ」
厚が止めに入るが信濃によって遮られる。
「…そうだな」
長谷部が答えた。
「でも、本当にそうなのかな…、だって長谷部さんそんなに花子ちゃんのことが好きなんでしょ？なら、もし長船さんと花子ちゃんが手を繋いだり、キスしたり、そんな所を見ても本当に何も思わずに、ただ、花子ちゃんが幸せそうに笑っているのを見ているだけでいいの、？」
「っ、山田が良ければ、それでいい…」
少し言葉に詰まった長谷部だが、乱は話を続けた。
「本当？ その笑顔は長谷部さんのものでも無いし、ましてや長谷部さんに向けられたものでもない。他の誰でもない長船さんに向けられた笑顔なんだよ？」
「……、」
ついに長谷部は黙ってしまった。
「ねぇ、長谷部さんは本当にそれで 幸せ ？」
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あつし(プロフ) - 黒雪 長谷部信者さん» え、めっちゃ嬉しいです…！ありがとうございます！！文才とか全くないので不安でしたがそう言って貰えるととてもモチベーションが上がります！！更新頻度上げれるように頑張ります！w (2019年6月7日 18時) (
レス) id: cb5ba77c05 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪 長谷部信者(プロフ) - 小説面白いです 長谷部さん落ちの少ないので嬉しいです 更新楽しみにしています 頑張ってください！ (2019年6月7日 4時) (レス) id: 64abb0ccf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏莉 x他1人 | 作成日時：2019年4月17日 22時
