4話 ページ6
『皐月会 ーかるたの世界ー』
スタジオでは番組タイトルが書かれた看板の下に和風なセットが組み込まれていて、スタッフは収録の準備に忙しく動き回っていた。
スタジオの隅に置かれた打ち合わせ用のテーブルには、未来子、和葉、服部が並んで座っており、その向かいで、Aと奏汰が資料を読んで、小五郎さんはと言うと、資料そっちのけで新聞を読んでいる。
小「オイッ、小僧!お前も控え室で待ってろって言っただろ!」
A「蘭が収録の様子を見てきてほしいってコナン君に頼んでたよ小五郎さん」
小「ったく〜・・・・・・」
小五郎さんが再びスポーツ新聞に目を向けると、
スタッフ「はい、どいてー!!道を空けてくださーい! かるた通りまーす!!」
叫ぶ警備員の後ろを、ガラスケースが乗った台をスタッフが押していく。そのガラスケースには古そうなかるた札が入っている
未来子「うわぁ〜...皐月会のかるたやぁ〜!」
和葉「何や、えらい仰々しいなぁ、あのかるた」
A「めっちゃ守られてるんやん売ったら高いやろーなぁ」
未来子「何言うてんの、和葉とA! 皐月会が開催する、全国大会の決勝戦で使われる伝統のかるたやないの!」
A「へぇー・・・」
和葉「ああ〜・・・・・・」
未来子「ガクッ」肩を下ろす
コナン「(苦笑)」
和葉「あの札で試合するんが、未来子の夢やったっけ?」
未来子「アタシだけやない。皐月会二十年のれきしで、あの札に憧れんかったモンはおらんよ!」
厳しい顔で言い切った未来子は、一変して頬を赤く染め、うっとりとした表情でかるたを見つめる。
未来子「あ〜一度でええから、決勝戦であの伝説のかるたに触れてみたいなぁ・・・・・・」
コナン「ねぇねぇ・・・・・・何であの札は決勝戦でしか使われないの?」
未来子「激しい試合を何度もしてきたから、痛みが酷いんや」
奏汰「だから、決勝で使う時以外は、ああやってケースに入れとるんやな」
未来子「そう!普段は美術館に展示してるんやで」
A「にしてもさ、あの警備は大げさじゃない?」
警備員3人がかりでかるたを扱ってるのを見て不思議に思い
未来子「そんなことない。」
と、未来子さんが首を振れば
未来子「去年の皐月会の後で、かるたの紛失騒ぎがあってな」
その言葉に、服部、コナン、A、奏汰が反応する。
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ゆん(プロフ) - オリキャラカップル大好きなんです!作ってくださりありがとうございます!! (2022年1月18日 18時) (レス) @page2 id: 565e409edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:togetumizu319 | 作成日時:2018年4月30日 11時