28話 ページ30
京都・矢島邸────。
日本かおくの重厚な門にはバリケードデーブが張られ、その前にはパトカーが何台も停まっていた。
そこに小五郎さんと阿知波会長が乗ったパトカーが停まり、さらにその後にコナンを乗せた服部とAを乗せた奏汰のバイクが停まると、立ち番をしていた警官が駆け寄る。
警官「ちょっと君たち、ここは立ち入り禁止だよ」
服部「毛利小五郎の連れのもんです」
警官「何をアホなことを・・・」
綾小路「その子らやったら、通してもかまへんよ」
A「お久しぶりですね!綾小路文麿警部」
綾小路「お久しぶりですなぁ、4人さん」
と、微笑む彼の肩には、やっぱりシマリスちゃんがおり、チュチュッと挨拶するように鳴く。
綾小路「殺されたんは、矢島俊弥さん。造り酒屋の御曹司で、この豪邸に一人で住んではったそうや。脂肪推定時刻は早朝六時頃。遺体発見は八時間後の午後二時・・・」
離れに続く渡り廊下を歩きながら、服部とコナン、A、奏汰に事件の詳細を説明する。
綾小路「ああ、足元気ぃつけてください。派手に荒らしていきはったんで」
骨董品が飾ってあった棚がめちゃくちゃに荒らされている。割れた花瓶や置物が散乱している。
先頭を歩く綾小路が角を曲がると、和室の前の廊下で阿知波会長と小五郎さんが話をしていた。
小五郎「現場の状況から見て、強盗殺人で、間違いないでしょうな」
綾小路「ええ。我々もそう考えてます。何者かが金品を目的で侵入。矢島さんと鉢合わせたと・・・」
小五郎「犯人は咄嗟に盗もうとしていた日本刀で撲殺。その後、金をとって逃げた・・・」
小五郎さんが綾小路警部の推理の続きを言い当てながら、現場の和室へ足を踏み入れる。
その後では阿知波会長が声を震わせている。
現場に入った小五郎さんは、改めて部屋の中を見渡す。和室の真ん中で頭から血を流して倒れている矢島の周りには、かるたの札が散らばっていた。
小五郎「見たところ、被害者はかるたをやっていたようですな」
服部「ホンマやなぁ」
小五郎「なっなーんでおめーらが入ってきてんだよ!!」
A「んじゃ綾小路警部! この現場調べさせてもらうわ」
Aは無視しては廊下に立つ綾小路警部に声をかける。
綾小路「鑑識の作業も終わってますんで、お好きなように」
小五郎「いっ、いいのかよ!?」
綾小路「ただし、凶器の刀は回収させてもらいますよ」
部屋の奥にいた鑑識員からビニール袋に入った日本刀を受け取る綾小路警部。
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ゆん(プロフ) - オリキャラカップル大好きなんです!作ってくださりありがとうございます!! (2022年1月18日 18時) (レス) @page2 id: 565e409edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:togetumizu319 | 作成日時:2018年4月30日 11時