23話 ページ25
阿知波「ありがとう、未来子君、君は皐月会の顔とも言うべきかるたを救ってくれた・・・会を代表する者として、感謝の気持ちはとても言い尽くせんなぁ」
未来子「でも会長、これでは皐月杯に出られへん」
阿知波「ああ・・・君ほどの実力者が参加できひんのは、皐月会にとって非常に残念なことやが・・・今はケガを治すことに専念すべきやないかな」
和葉「そやで! 大会は来年もあるんやろ?」
未来子「それやったらあかんねん」
和葉「え?」
A「来年がダメだってことは、今回の皐月杯で成績上げやんかったら未来子のかるた部廃部ってとこか?。」
未来子「私の代でかるた部潰すわけにはいかんのに・・・」
俯く未来子に、和葉も阿知波会長は声をかけられずにいた。
2人の警官が近づいてくる。
秘書「会長、警察の方がお待ちです! そろそろ・・・」
阿知波「ああ」
秘書の言葉に阿知波会長は未来子を気にしながらも警官の方へ歩いていく。
和葉「元気出し、未来子」
和葉は未来子の背中に声をかける。
未来子「そやかて・・・」
和葉「確かに未来子とアタシ以外、まともにかるたできる部員おらんかったしな・・・」
A「んー、和葉が、未来子のかわりに、出れば?
改方学園代表として!」
未来子「そうや!それでいこ!」
和葉「えぇ?! そんなん急に言われても・・・」
蘭「和葉ちゃん、大会でたことあるの?」
和葉「ないない」
未来子「けど、いつも練習つきおうてくれたやろ?」
和葉「う、うん」
A「和葉やったら体力は問題ない、反射神経もある、負けん気も強い、どんな相手にも物怖じしやんし、妙な図々しさもあるしな」
和葉「なんか褒められる気ぃせんのやけど」
蘭「その大会っていつからあるの?」
A「明後日」
蘭「ええっ!」
未来子「大丈夫! これから特訓すれば和葉なら何とかなる!!」
紅葉「アハハハ!」
近くで見ていた紅葉か声を上げて笑う。
紅葉「素人が大会に出て優勝狙わはるん? いっそのこと百人一首やのうて、いろはがるたにかえてもらいましょか?」
未来子「和葉の技量はいつも練習してるウチが1番ようわかってる! 試合経験はないけど、間違いなくA級並みの腕前やで!!」
紅葉「へぇ・・・」
品定めするような目で和葉を見る、紅葉さん、
紅葉「この子がそうなん? いうたら、平次君と一緒にいてはりましたけど、一体どないな関係なんやろ」
和葉「!!」
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ゆん(プロフ) - オリキャラカップル大好きなんです!作ってくださりありがとうございます!! (2022年1月18日 18時) (レス) @page2 id: 565e409edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:togetumizu319 | 作成日時:2018年4月30日 11時