【劇場版名探偵コナン】帝丹高校にはあと2人高校生探偵がいた？！ (ページ17)

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15話ページ17

奏汰「服部手伝う」

奏汰が力を込めて引っ張ると、ガガガ･･･と音を立てながら少しずつ扉が閉まっていく。すると、そのとき、扉の向こうが赤く光る。

奏汰/服部「────!!」

スタジオと繋がった通路から炎が流れ込み、強烈な爆風が押し寄せる。

奏汰/服部「おりゃあああああ！！」
ギリギリで扉を閉めようとした服部、奏汰は、爆風に吹き飛ばされ背後の壁にぶつかって座り込む。

和葉/A「平次!!/奏汰!!」

奏汰「死ぬかと思ったわ」
服部「危なぁ･･････」
息をついた服部は帽子のつばを前に戻す。

すると、扉の向こうからグゴゴ･･････と地鳴りのような音がした。

Aは手すりに手を掛けて、非常階段を見下ろす。階下からは黒煙が上がり、階段もところどころ崩れていて、とても下りられそうにない。
一緒に見ていた和葉は不安そうに
和葉「どないしよ、A」

A「ﾁｯ･･･服部！下は無理や！戻ることは不可能やなぁ」
奏汰「上れ！」
和葉「どいうこと!? 下りるんやないの？」
服部「出れんのやったら、まずは息できる場所に行かなっ！」
四人は、階段を上っていった。

隣のビルの玄関に移動したコナンは、あちこちから黒煙が噴き上がるテレビ局見上げる。メガネの追跡機能を起動させると、服部の現在位置を示す赤い点が、驚いたことに、赤い点はビルの上へと移動している･･････！

コナン「まさかあいつら、上ってんのか！？」
クッ、と歯噛みする。香宮と服部、柊が理由もなくやみくもにビルを上るわけがない。
コナン「(考えられる理由は、ただ一つ。下りることがてきなかったから･･････)」
だとしたら、向かうべき場所は──･･････！
その場所を思いついたコナンは走り出して、隣のビルの中へ入っていった。

テレビ局から無事脱出した未来子は、特殊処理班に連れられてビルからやや離れた道路にいた。そばではケガを負った警備員が治療を受けている。

大滝「アンタたちが最後か？」
警備員「いえ･･･まだ子供が四人」
大滝「何？まだ残っとるんか!?」
特殊班「警部！一度離れましょう。次の爆弾がいつ起こるか───」
未来子「待って！お願いです！和葉と服部君、香宮君、Aちゃんを助けて！！」
未来子の言葉に大滝が目を丸くする
大滝「和葉と服部、香宮、Aって、まさか･･････」
未来子「遠山和葉と服部平次君、香宮奏汰君、柊Aちゃんです」
大滝「何!? 平ちゃんたちがまだ中に残っとんのか──!?」