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ツナマヨ、 ページ13

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「っ、おかか!!!!」









落ちていく彼の目が、涙に光ったような気がした。




(____ごめんね、棘くん)





優しいあなただから、きっと自分の身体を顧みずに戦うって知っていた。

だから、ただそれを止めたくて。







あの日を、繰り返したくなくて。









「A先輩!!!!」

「このっ、!」









五条先生に叩き込まれた身のこなし方。

素速く呪霊に近づいて、私はショットガンを構えた。






私は遠距離戦が得意。

だけど、接近戦だって克服した。






込めた弾は火炎弾。

植物なら、少しは燃えてくれるはず…!









ダンダンダン!!!と何度も撃ち込んで。

できる限りの呪力を込めて弾を飛ばした。









「……チッ、」









僅かに怯んで、小さな傷をつけた程度。

だけど時間稼ぎならできる。

私にだって、できることはある。









(死なせない……!誰も!)









弾を込めて、さらに撃つ。

当然ながら相手もただ撃たれているだけではなく、









「っ、ぐ……っ!」









でかい図体で速い動き。

なかなか追いきれずに何度も殴られ、蹴られる。






五条さんに教わっていたんだ。

1年の頃よりずっと動ける。









(意識飛びそう……、)









だけど、相手は特級。

そこらの呪霊とはわけが違う。




ボタボタ、と頭からなのか鼻からなのかも分からない血が伝って流れてくる。









(ブサイクだろうな、今)









頭だけはひどく冷静で、不思議と恐くない。

アドレナリンが異常なほど出ているおかげか、一先ず彼を殺させなかったという安心感か。









ダンダン!!とトリガーを引くたびに体に伝わる衝撃。

(これだからショットガンは嫌いだな…)








弾を込める最中、ふ、と力が抜けるのを感じて。






(……あ、まずい)






血を流しすぎたかも、と目の前に迫った攻撃を呆然と見つめると。









「Aっ!!」









焦ったようにこちらに向かう、真希ちゃんがいた。









.

ツナマヨ、→←ツナマヨ、



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設定タグ:呪術廻戦 , 狗巻棘   
作品ジャンル:アニメ
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ノω・、) ウゥ・・・ - 面白かったァ(´;ω;`)後日談求む (2023年4月27日 16時) (レス) @page19 id: 6fd33d2e78 (このIDを非表示/違反報告)
花瓶 - この小説一気読みしました!すごくおもしろいです!!もう真夜中に泣いちゃいました、、、(´;ω;`) (2022年3月19日 23時) (レス) @page19 id: 0f43647906 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 凛櫻さん» ありがとうございます!素敵だと言っていただけて感無量です!コメント本当にありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 癒姫さん» わああ泣いてくださったとは…!そう言って頂けてとても嬉しいです!コメントありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
凛櫻 - 完結おめでとうございます!素敵な作品をありがとうございます! (2021年1月23日 14時) (レス) id: c829f486b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向 | 作成日時:2020年12月27日 21時

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