ツナマヨ、 ページ2
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1年の子が一人、亡くなったらしい。
(会って、みたかったな)
一人、僅かに痛む胸を抑えて歩くと、聞こえてきたのは伏黒くんの声。
「禪院先輩、呪具の扱いなら学年一だ。呪言師、狗巻先輩。語彙がおにぎりの具しかない。パンダ先輩。あと……、」
「おー、A、おはよ」
「うん、おはよう、真希ちゃん」
伏黒くんと一度目を合わせたものの、どこか気まずそうに逸らされた目に、私も小さく笑って目を伏せた。
そして、足を止めることなく、口を開く。
「Aです。よろしく」
それじゃ、と横を通り過ぎる私を、1年の(確か)野薔薇ちゃんは不思議そうに目で追っていた。
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彼女が通り過ぎて背中が見えなくなった頃、漸く伏黒が言葉の続きを紡いだ。
「……さっきのがA先輩。正直俺もほとんど話したことない。いつも何考えてんのか分かんなくて＿＿＿」
「おかか、」
狗巻が、首を振りながら言葉を制す。
禅院とパンダも困ったように顔を合わせると、どこか哀しそうな目で彼女の歩いていった方角を見つめた。
「……あいつ不器用なんだよ。伏黒もきっといつか分かる」
「そうそう、だから何も言わないでやってくれ。無愛想に見えるだろうが、Aは優しいやつなんだ」
「……しゃけ、」
伏黒が申し訳なさそうに謝ると、3人は「お前は悪くない」と笑った。
彼女は知らない。
不器用な優しさに気付いている人がいることを。
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ﾉω･､） ｳｩ･･･ - 面白かったァ(´；ω；｀)後日談求む (4月27日 16時) (
レス) @page19 id: 6fd33d2e78 (このIDを非表示/違反報告)
花瓶 - この小説一気読みしました!すごくおもしろいです!!もう真夜中に泣いちゃいました、、、(´；ω；`) (2022年3月19日 23時) (レス) @page19 id: 0f43647906 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 凛櫻さん» ありがとうございます！素敵だと言っていただけて感無量です！コメント本当にありがとうございました…！ (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 癒姫さん» わああ泣いてくださったとは…！そう言って頂けてとても嬉しいです！コメントありがとうございました…！ (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
凛櫻 - 完結おめでとうございます！素敵な作品をありがとうございます！ (2021年1月23日 14時) (レス) id: c829f486b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向 | 作成日時：2020年12月27日 21時
