共に、生きていく【TJ】

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赤「いただきます、」








ご飯を食べ始めたちゃかと反して、二人とも警戒しているのか、ご飯に手をつけるどころか、椅子にも座ってくれなくて。








桃「海斗くんと元太くんも、一緒に食べよう？」







青「……」







そう言えば元太くんだけがテーブルに近づいて、パク、と手掴みで白ご飯を食べた。







桃「ぁっ、！」







黄「…しめ、」







“ご飯の時に叱っちゃうと、ご飯を食べることがとらうまになっちゃうと食べれなくなるから、何があっても絶対に叱らないこと”








と、如恵留に言われていたから、しめの事をとめれば、ぁ、と言うように口を塞いだ。









海斗くんも元太くんのそれを見て、手掴みで白ご飯を少しだけ摘んだけれど、そのまま部屋の隅で三角座りしてしまった。







元太くんがすぐに気がついて海斗くんの耳元にコソコソと話しかけると、涙目で海斗くんが頷いた。






大丈夫、と言うように海斗くんに笑いかけた元太くんが、またテーブルにやってきて、物凄い勢いで元太くん用のご飯を食べ、更に海斗くんのお皿にまで手を延ばして、二人分のご飯を全て食べてしまった。






桃「…げんたくん、ちょっ、……大丈夫…？」








なんてしめが心配てしまうくらいに、ご飯を食べたくて食べる、というよりかは、苦しそうに、半ば強引にご飯をかき込んだ元太くん。







元太くんは、こちらを見ることもなく、そのまま、海斗くんの傍にピタリとくっついてしまった。









結局、海斗くんと元太くん用に新調した橙色と青色の箸は使われる事無く、昼ごはんは終わってしまった。

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