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宮田side〜
「先生、吉澤さんが、!」
待合室でパニックになってしまった閑也くんが、はっはっ、と背中を丸めて浅い呼吸を繰り返していて。
宮「閑也くん、聞こえる?…宮田先生だよ〜?」
なるべく優しく声を掛けてみたんだけれど、パニックになっているみたいで、俺の声も聞こえてないみたい。
どうしようかな、なんて思っていたその瞬間、カクン、と閑也くんから力が抜けたから、慌ててその身体を支える。
宮「3番のベッドって空いてたよね?…取り敢えず寝かせようか、」
「…はい、」
.
黄「…っ、は、」
寝かせて間もなく目を覚ました閑也くん。
宮「ぉ、…気分はどう?」
黄「…っ、」
ココが何処だか分からないようで不安そうにキョロキョロと周りを見わたす閑也くん。
宮「ここはね、病院のベッドだよ。初めまして、宮田です、」
黄「……ひゅ、…ごめんなさ、…叩かないで、」
宮「…ぁれ、……もしかして、」
閑也くんは、にか曰く虐待されていた時の記憶は無かった筈だから、さっきのパニックで誰かと交代しちゃったのかも。
宮「…だいじょーぶ、…ココに閑也くんの事傷つける人居ないよー?」
黄「……っ、ぃやっ、…こわっ、!」
俺が手を伸ばすと、嫌がるようにベッドの隅へ逃げてしまう。
かと言って、こんな状況の閑也くんに無理にも触れられなくって。
どうしうかなぁ、なんて考えていれば、控えめにカーテンが開けられた。
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猫(プロフ) - 紗彩さん、こんばんは!そうです。前にマシュマロが送れなかった猫です(恥)更新ありがとうございます!これからも無理なく頑張って下さいねー! (2022年6月8日 20時) (レス) id: f376f4b930 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます…!ソラノムコウも一緒に楽しんで下さって何よりです!これからもお付き合い頂ければ幸いです!!(この前にコミュ下さった方かな……違ったら申し訳無いです…) (2022年6月8日 20時) (レス) id: f7d9789c70 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - ソラノムコウと共に楽しく読ませて頂いてます。更新無理せず頑張って下さい。応援しています! (2022年6月2日 17時) (レス) id: f376f4b930 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - genさん» コメントありがとうございます!更新頑張っていきますので、お付き合いいただければ幸いです! (2022年5月26日 22時) (レス) @page13 id: f7d9789c70 (このIDを非表示/違反報告)
gen(プロフ) - これから松松がどうなっていくのか続きが楽しみです! (2022年5月26日 19時) (レス) id: 2b5061a1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年5月15日 21時