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yellow side〜
黄「海斗くん、こっち来よっか、動ける?」
少しは抵抗されるかと思ったけれど、意外とすんなりと部屋から出てくれて。
黄「落ち着くまで、一緒にリビングいようね、」
俺の言葉に返事はしてくれないし、目も合わないけれど、ちゃんとリビングまで着いてきてくれた。
黄「飲み物とってくるね?」
キッチンへ行って飲み物を取ってリビングへ戻れば、リビングの端っこで膝を抱えている海斗くん。
黄「…どうした、海斗くん。……ほら、泣くと苦しくなっちゃうよ?」
ぽろぽろと涙を流して居る海斗くん。呼吸も段々と早くなってきてるから、少し心配。
桃「……しず、」
後ろから声が聞こえて、振り向けば、しめと、ちゃかの姿。
黄「あれ、二人とも、どうしたの?」
桃「おれは、眠れなくって部屋で携帯いじってたんだけど、“しずが居ない”って、泣きながらちゃかちゃんが部屋に来てさぁ、」
それで二人で、しずのこと探しに来たの。
なんて言われて、ちゃかをみれば、少しだけ悲しそうな顔。
赤「いっしょ、に、寝るの。」
黄「そうだね、…ごめんね?……今日は、しめと海人の部屋で寝てくれる?」
ちゃかは、いつもと違うことが受け入れられず、少し難しそうに考えている様子。
赤「しず、いっしょ、……じゃない、?」
桃「俺が海斗くん預かるから、ちゃかちゃんと一緒に寝てあげなよ。どうせ俺寝れないし、海人、1回寝ると絶対起きないから、一人にしても安心だし、」
黄「……でも、」
しめは、俺と違って小さい頃虐待されてた記憶があるから、自分と重ねてしまうと苦しいだろうし、少し心配で。
かく言う俺も、記憶は無いだけで虐待児だから、いつそれが引き金になって俺の中にいる誰かと交代してしまうかは分からないのだけれど。
桃「大丈夫、明日、大学ないしさぁ。…ちゃかちゃん、しず、おやすみ、」
黄「ありがと、おやすみ、」
赤「しめちゃん、おやすみ。……しず、寝よ?」
任せて、と笑顔なしめに海斗くんを任せて、俺はちゃかと部屋に戻った。
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猫(プロフ) - 紗彩さん、こんばんは!そうです。前にマシュマロが送れなかった猫です(恥)更新ありがとうございます!これからも無理なく頑張って下さいねー! (2022年6月8日 20時) (レス) id: f376f4b930 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます…!ソラノムコウも一緒に楽しんで下さって何よりです!これからもお付き合い頂ければ幸いです!!(この前にコミュ下さった方かな……違ったら申し訳無いです…) (2022年6月8日 20時) (レス) id: f7d9789c70 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - ソラノムコウと共に楽しく読ませて頂いてます。更新無理せず頑張って下さい。応援しています! (2022年6月2日 17時) (レス) id: f376f4b930 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - genさん» コメントありがとうございます!更新頑張っていきますので、お付き合いいただければ幸いです! (2022年5月26日 22時) (レス) @page13 id: f7d9789c70 (このIDを非表示/違反報告)
gen(プロフ) - これから松松がどうなっていくのか続きが楽しみです! (2022年5月26日 19時) (レス) id: 2b5061a1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年5月15日 21時