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white side〜
部屋に入れば、ツン、と鼻を掠める少し酸っぱい匂い。
青「…はぁ、…はっ、」
布団に吐いてしまったらしい元太くんの頬っぺたは真っ赤っかで、相当な熱がありそう。
白「びっくりしたね?だいじょうぶ、だいじょうぶ、…一緒に着替えちゃおっか、ね、」
だいぶぐったりしてしまってる元太くんの汚れた洋服をサッと脱がせれば、露になる沢山の痛々しい傷跡や痣。
なんでこの子達はこんなに苦しめられなくちゃいけなかったんだろう、
なんて俺の過去も少しだけ重ねながら、新しい洋服に着替えさせる。
青「…ぅ、」
ピクン、と身体を震わせて、手を口許に持っていく元太くん。
白「ごめん、まだ気持ち悪かったね?ココ、吐いちゃっていいよ、」
ゴミ箱を口許に持っていったんだけれど、中々吐けなくて。
白「………ごめん、ちょっとだけ背中、叩かせてね?」
トントン、と元太くんが痛くないように、怖がらないように、元太くんの背中を叩いていればビクッと身体を震わせる海斗くん。
白「…ごめんね、海斗くん。怖いよね、…でも…これで元太くん、楽になるからね」
橙「…ごめんなさ、…げん、た、!………ごめっ、」
部屋の隅で小さく震えてしまっている海斗くんに声を掛けながら、眠っているだろう閑也に電話を掛ければ、3コールで出てくれた。
白「ごめん、…ちょっと元太くんと海斗くんの部屋来れる?」
事情なんか説明しなくても、嫌な声一つださずに分かった、と返事がかえってきて、プツリと電話が切れた。
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猫(プロフ) - 紗彩さん、こんばんは!そうです。前にマシュマロが送れなかった猫です(恥)更新ありがとうございます!これからも無理なく頑張って下さいねー! (2022年6月8日 20時) (レス) id: f376f4b930 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます…!ソラノムコウも一緒に楽しんで下さって何よりです!これからもお付き合い頂ければ幸いです!!(この前にコミュ下さった方かな……違ったら申し訳無いです…) (2022年6月8日 20時) (レス) id: f7d9789c70 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - ソラノムコウと共に楽しく読ませて頂いてます。更新無理せず頑張って下さい。応援しています! (2022年6月2日 17時) (レス) id: f376f4b930 (このIDを非表示/違反報告)
紗 彩(プロフ) - genさん» コメントありがとうございます!更新頑張っていきますので、お付き合いいただければ幸いです! (2022年5月26日 22時) (レス) @page13 id: f7d9789c70 (このIDを非表示/違反報告)
gen(プロフ) - これから松松がどうなっていくのか続きが楽しみです! (2022年5月26日 19時) (レス) id: 2b5061a1a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗彩 | 作成日時:2022年5月15日 21時