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 何を考えているのか、と心の中で恥ずかしくなって私は俯いてしまった。


「杏、宇髄くんとお友達だったんだね」
「ああ。言わなかったか?」
「言ってない」
「む。すまない!」
「煉獄らしいねぇ。こいつよく齋藤ちゃんの話してくるぜ。写真付きで」
「杏!」
「何故駄目なんだ?」
「何でも!」
「む!」


 む、と少々たじたじな杏と食い気味の私を前に、「仲良いな」と笑う宇髄くん。そんな宇髄くんに「ああ!俺の大事な幼馴染だ!」とどこか誇らしげに杏は笑った。


「んまあ、これからよろしくなぁ」


 「明日から冬休みだけど」と笑った宇髄くんは、徐に携帯を取り出してトークアプリの友達追加画面を私に見せてくれた。
 この男は、そんなナチュラルに自分の連絡先を女の子に渡すのか?外国でいう挨拶のハグ的な感じなのか?え?と脳内会議が厳粛に開かれる中、震えながら連絡先を交換した。


「A。一緒に帰ろう」
「杏、部活は?」
「今日は休みだ!」
「わかった、帰ろう」


「んじゃお二人さん、おつかれ」


 宇髄くんは爽やかに笑いながら手を振った。そして、丁度通りかかった不死川くんの肩に「さーねみん!何不貞腐れてんだよ、また振られた?」と腕を回し、不死川くんに嫌がられていた。
 私はそんな宇髄くんの背中をずっと見つめてしまった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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三月の専属ストーカーなつめみく - れんごくさんがむせるとよもっ、って可愛すぎて一人で悶絶するわ (10月25日 16時) (レス) @page3 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひよさん» ひよさん、またお会いできて本当に嬉しく思います、そしてコメントもありがとうございます(;_;)天元様と夢主のキラキラして輝く瞬間と2人の葛藤を書けていけたらな、と思っております。ゆっくりではありますがお付き合い頂けると嬉しいです!よろしくお願い致します! (2022年5月5日 18時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 蓮さま、新作ありがとうございます!! 学校のアイドル、天元さまは似合いますね♡ 純な夢主ちゃんと天元さまの恋がどう進むのか楽しみです。更新はどうか、無理のないペースで!! (2022年4月29日 20時) (レス) @page7 id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年4月24日 14時

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