NO.5 ページ6
ドヤ顔で言い切った千愛里に、思わず非難の目を向けてしまった。
「あのねぇ…切島くんとは確かに話したよ？でも爆豪くんには、ガン飛ばされただけだからね？
そもそも、2人のこと全然知らないし」
ぐいぐいと顔を寄せる千愛里を、手で追っ払う。
「そ、ん、な、Aのために、この私が『将来のためのヒーローノート』をお見せいたしましょう！」
手を掲げて、満足そうに言い放つ。
ちがう、そうじゃない。と、がっくし肩を落とした。
千愛里はこうやってヒーローの情報集めをするのが好きらしい。
正式名称は『将来のダーリンを見つけるためのノート』
ちなみにノートと言っておきながら、スマホのメモ機能で写真やら動画やらをメモっているのだ。
私が雄英生に詳しかったり、今朝みたいにあの2人のこと認知できたりしたのは、彼女の報告に毎日のように付き合っていたから。
うんざりする日もあるけど、好きなものを広めようとしたい気持ちもよく分かる。
だから今日も千愛里の話を、適当に相槌をうって聞き流していく。
「ってことなんだけど！わかったかな！！」
ベラベラと話していた千愛里の話に一区切りついたみたいだ。
「うんうん、そうだね〜すごい人たちなんだね〜」
我ながらなんて適当な返しなんだ、と思いながら私は続けた。
「でも、千愛里には悪いんだけどね？
いくら、ヒーローがすごくてもかっこよくても、私は庶民一般人で何も出来ない凡人なの。
凡人は才人なんかの眼中にないよ」
そう、ここはヒーロー科でもサポート科でもない普通科。
中学から上がってくる人は約2割ほどしかいない。
ひどく自虐的だが、今朝言われた『そこのモブ』。
多分、私は気付かないうちにこの言葉を引きずっていた。
キーンコーンカーンコーン
短い沈黙が流れていたが、昼休みの終了を告げるチャイムなる。
「あ、予鈴なった。次SHRだから席戻るね」
私は席を離れる。
「A………」
千愛里の小さな声が聞こえたが、今は何故か彼女の顔が見れなかった。
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ゆいな(プロフ) - 百合いいですよね…。。しかもトガちゃんは最高すぎる。。スッッキ！！！更新(;_;) (2020年8月16日 1時) (
レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
レン - あああああああすきです………やんすき……………………更新お待ちしてます！！！！！！！！！！！！ (2019年12月1日 4時) (レス) id: a8756ff415 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - わ よ ん さん» そう言ってもらえると嬉しいです(*∩ω∩)なるべく早く更新できるように頑張ります！ (2019年5月5日 2時) (レス) id: f6c92e52cb (このIDを非表示/違反報告)
わ よ ん - 好きです…繊細な百合が私の性癖にはドストライクすぎて死にそう(((更新頑張ってください！！！ (2019年4月24日 19時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2018年9月14日 3時
