NO.22 ページ23
｢…っ｣
トガちゃんに見下ろされ妙にどきどきしてしまう。今日千愛里と手を握ったり、抱きついたりした時は何とも思わなかったのに。
｢……？トガちゃん？｣
こっちを眺めるだけで何もしてこないトガちゃんが気になって声をかける。
ていうか、めちゃくちゃ気まずいし押し倒したんだから、なにか言って欲しい…！！！
｢…やっぱりAは生きてるほうが私すきです｣
ぽつりとトガちゃんは小さな声でこぼした。
そんなトガちゃんがどこぞの童話の王子様みたいにネクロフィリアでも困るんだけどな。
なんて馬鹿なことを考えてしまい思わず笑ってしまう。
｢ふふっそうだね、私も生きてトガちゃんと話せる方がいいな｣
そう言うと、トガちゃんは一瞬驚いたように目を見開いたあと嬉しそうに笑った。
今度は腕がぐっと引かれて起き上がらせられる。
呆けていると、トガちゃんは私の席の椅子を指さして座ってと言ってきた。
｢座ればいいの？｣
トガちゃんはうんうんと首を縦に振る。
なんだか子供の相手をしてるみたいな気分だなぁ…
座った私にトガちゃんは対面して私の膝に乗ってくる。そのままぎゅっと抱きつかれてしまった。
｢どうしたの？…わっ！ちょっ、ちょっとトガちゃんくすぐったいよ！｣
トガちゃんはさらに身を寄せ付けて、首元の匂いをすぅっとかいでくる。
息遣いが薄着を通り越して直接肌に当たっているみたいでくすぐったいし、何より恥ずかしい…。
｢Aは落ち着く匂いがします…私この匂いすきです｣
｢そ、そうかな…？トガちゃんそろそろ……｣
｢やです｣
私が身動きをとろうと身じろいでいると、ピシャリと言い放たれてさらに強い力で抱擁されてしまった。
どうしたものかと静かになってしまったトガちゃんの背中を優しくたたく。
やることもないので私もすぐ近くのトガちゃんの首筋に顔を寄せる。
あ、いい匂いだ。何のシャンプー使ってるんだろ。
なんて思いながらしばし沈黙の時間を過ごした。
微かに残った鼻につく生臭さが勘違いでありますようにと願いながら。
続く (更新停止中)
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ゆいな(プロフ) - 百合いいですよね…。。しかもトガちゃんは最高すぎる。。スッッキ！！！更新(;_;) (2020年8月16日 1時) (
レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
レン - あああああああすきです………やんすき……………………更新お待ちしてます！！！！！！！！！！！！ (2019年12月1日 4時) (レス) id: a8756ff415 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - わ よ ん さん» そう言ってもらえると嬉しいです(*∩ω∩)なるべく早く更新できるように頑張ります！ (2019年5月5日 2時) (レス) id: f6c92e52cb (このIDを非表示/違反報告)
わ よ ん - 好きです…繊細な百合が私の性癖にはドストライクすぎて死にそう(((更新頑張ってください！！！ (2019年4月24日 19時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2018年9月14日 3時
