NO.17 ページ18
「わりぃ、またせたな」
轟くんは5分ぐらいで帰ってきた。
「ううん」
轟くんは、早足で寄ってきて私の前に膝を着いた。
「怪我、してんだろ？ちょっと診ていいか？」
「え？」
脚をみると確かに、擦り傷などが多数ある。
轟くんはビニール袋から包帯やら絆創膏やらを出して手当をしてくれようとした。
「うん、あっありがとうね…」
「あと、首。2人は気づいてなかったみてぇだけど、誰かに首を絞められたみたいな跡がある」
「……っそれは」
どうしよう、きっと脳無の話をしたら必然的にトガちゃんの話もしないといけなくなる。
私は黙り込んでうつむいてしまった。
「別に、変に詮索する気もねぇけど困ってることがあれば言ってくれ」
取っ付き難い人だと思ってたけど、ちゃんと人の事見てるし優しいんだなぁ
「さすが、ヒーローだね」
と一言茶化してみた。
「まだ卵だけどな」
「なれるよ、周りのことよく見れるし個性も強いしね！」
確か轟くんの個性は、炎と氷が操れたはず。上手くバランスを取れば弱点はまずない。
という千愛里の情報。
「別に強個性が必ずしも得をする訳じゃねぇけどな…」
あ、微妙な顔してる。これは地雷だったかな……エンデヴァーの個性婚の噂もあるし……
「柔折の個性は？」
「私？全然大したことないんだけど、ちょっと関節が柔らかい個性だよ。あと手首とかが早く回せる」
くるくると手首を回して見せた。
「ね？どこにでも居るような超平凡な個性」
笑いながらそういうと、轟くんはいっそう暗く悲しそうにし、それでいてちょっと悔しそうな顔になっていった。
「俺はそういう個性がちょっと羨ましい」
「私もあなたの個性が羨ましい」
私がハッキリとそう言うと、轟くんは驚いたように顔を上げた。
「私、轟くんのこと全然分かってないけど、多分私達は欲しいものをお互いに持ってると思う。
でも、個性に対しての言い合いなんて不毛だよ。持って生まれたものだもん。
確かに強い個性は羨ましいけど、誰でもない自分の力だから、大切にしようとは思ってるよ」
一通り言い切って私は我に返った。
「あっいや！！だからと言って轟くんのこと別に責めたいわけじゃないよ！？一意見としてね！！」
やっちゃったー！！！！また一人語りしてたよー！！
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ゆいな(プロフ) - 百合いいですよね…。。しかもトガちゃんは最高すぎる。。スッッキ！！！更新(;_;) (2020年8月16日 1時) (
レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
レン - あああああああすきです………やんすき……………………更新お待ちしてます！！！！！！！！！！！！ (2019年12月1日 4時) (レス) id: a8756ff415 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - わ よ ん さん» そう言ってもらえると嬉しいです(*∩ω∩)なるべく早く更新できるように頑張ります！ (2019年5月5日 2時) (レス) id: f6c92e52cb (このIDを非表示/違反報告)
わ よ ん - 好きです…繊細な百合が私の性癖にはドストライクすぎて死にそう(((更新頑張ってください！！！ (2019年4月24日 19時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん | 作成日時：2018年9月14日 3時
