最終戦 「屋烏の愛」 ページ40
「なにが」
「たかが嫌いになれないってこと聞いただけで泣くとか」
「そんなもんでしょ、ずっと嫌われてると思ってたのにそれを覆されたんだから」
大和の答えに梅はそう答えた
それほど彼は桜のことが好きなのだろうから
「と、とにかく首都を奪ったことはともかく！
い、いいい今のは絶対に、ぜっったいに許さないからっ！！」
「え、首都はいいのか？」
「今のお前の行動で言いたいこと全部吹っ飛んだんだよ察しろボケ！！
あ゛あ゛あ゛ー！！明日覚えとけよっ！！！！」
捨て台詞を言うと桜は藤弥がとったリボンを奪い返すと
頭を抱えながら校庭の方に走って行った
そして残った藤弥とやじのメンバーだけが取り残された
「……そろそろ期限だ」
何事もなかったように藤弥はスマホで時間を確認した
時刻は４時５９分
５時ちょうどに国家たちが用意した花火が上がる
「皆はどうか知らないが、俺は楽しかった
皆のいろんな顔が見れた……確かに暴力沙汰や不正もあったが、楽しかったよ
そして皆を前より好きになった
――屋烏の愛って言葉を知っているか？
意味は�狄佑鮨爾�愛するとその家の屋根に止まっている烏にまで愛が及ぶ��
俺は皆が好きだからいろんなことを知ってそれを好きになりたいと思っている」
ここ最近見せることのなかった笑顔を藤弥は見せた
梅がそれに一番に反応を見せた
「桜の家に詳しかったのはそれで？」
「ああ、…けど桜だけではないぞ
４６人全員を調べ尽くした、皆を把握しているのも首都の役目だからな」
(あー、これ絶対勝てへんやつやわ…)
大和はこう思わざる得なかった
そして他の地方たちもそう思っているのだろう
「…明日から学園祭本番だ、今年も宜しく頼むな」
藤弥はもう一度笑顔を浮かべた、淡い綺麗な笑顔だった
そしてそれと同時に紺色の夜空に色とりどりの花火が咲いた
「学園祭の始まりだ」
花火の上がったほぼ真上を藤弥を含め皆が仰いだ
そして、桜も――……
ラッキーアイテム
たこ焼き
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緋寄＠紅鬼姫(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。はい、僭越ながら参考させて頂いています。 (2016年12月10日 23時) (
レス) id: a5647f01ce (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - これってよとしち学園の漫画を参考にしていますか？ (2016年12月5日 22時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
緋寄＠紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 見ためヤンキーｗ３人でたまってたら寄りつき難いでしょうねｗ (2016年7月27日 21時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
サシャ - ありがとうございます！この3人は見た目だけヤンキー(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: d7042e5317 (このIDを非表示/違反報告)
緋寄＠紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 「物語」か「後夜祭」でほのぼのはやります！後夜祭では都道府県たちの演劇と模擬店などの様子をやるのでおそらくその時にしますね！ (2016年7月17日 20時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鬼姫 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Enphnium
作成日時：2016年4月30日 21時
