第十戦 「二人の違い」 暴力・流血注意 ページ30
「あん時アイツに言っとけばお前の淡い希望も無かったし
桜がお前に情を持つことも無かった
……俺のジャマは、那綺だけで充分や…」
喪失感が溢れる表情を大和は藤弥に向けた
「俺はな、アイツの二番目になりたいんや
小さい時から俺はアイツの中で二番目やったから
アーサーさんは仕方がない、アイツが決めたヤツやから
…でも、お前は許さん、お前がアイツの心の中に居ることは絶対に認めん
…………これで懲りたら桜に近づかんことや
お前も分かったやろ、アイツに何言われたか知らんけど
桜がお前の好きになることは絶対にない」
「なんで言い切れるんだ…、お前も絶対に桜の二番目で居られないことは知っているのに」
藤弥は目を瞑ったまま、大和に言い返した
大和は落ちついた声をもう一度荒げた
「俺は絶対なんや！！今のアイツがあるのは俺がいたから出来とんねんっ！！！」
もう一度床に藤弥の頭を叩きつけた
彼の血が跳ねて大和の顔にかかる
「ああ、知っているよ、アイツのことは出来る限り調べたからな」
ゆっくりと目を開き大和を見た
大和の顔は酷く歪んで歯を食いしばっていた
「…架奈にも言ったが、まだ誰にも負けるわけにはいかないんだよ！」
そう言い、勢いよく頭を起き上がらせ、大和の顔に頭突きを食らわせた
藤弥の頭から流れた血が本人の顔を伝い、頬を通って床に零れる
大和は頭突きの勢いに負け、よろけ、藤弥の上から降りてしまった
「石頭がっ…！」
「ああそうだ、俺は、歴史と政治以外のことでは石頭なんだよ」
「二次元関係も石頭やろがァ！！」
大和の鋭い蹴りを藤弥は交わすのではなく受け止めた
そして余裕溢れる淡い笑みでふざけたように言うのだ
「そうだったか？」
そういい、受け止めた足を離した
大和は舌打ちをし、突きをくりだした
藤弥がそれをギリギリまで交わさず、神がかり的に捌き
相手の腕を片手で掴んだ、そして大和の胸倉を反対の腕で掴み
さっきまで向いていた方向とは反対を向き
一瞬背負ったようにしたようにして大和が受け身も出来ないスピードで床に叩きつけた
「がっ！！」
背負い投げを食らい、背中を強く打ち、息が上手く出来ないまま呻き声を上げた
逆に仰向けに倒れた大和は立つ気力もないのか、ため息をついた
「あんだけボコボコにしたんやけどなぁ…
背負い投げする気力まだあったん？」
「頭…痛いんだよ……黙れよ」
そう言い、藤弥も力つきたようにその場に座りこんだ
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緋寄＠紅鬼姫(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。はい、僭越ながら参考させて頂いています。 (2016年12月10日 23時) (
レス) id: a5647f01ce (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - これってよとしち学園の漫画を参考にしていますか？ (2016年12月5日 22時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
緋寄＠紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 見ためヤンキーｗ３人でたまってたら寄りつき難いでしょうねｗ (2016年7月27日 21時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
サシャ - ありがとうございます！この3人は見た目だけヤンキー(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: d7042e5317 (このIDを非表示/違反報告)
緋寄＠紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 「物語」か「後夜祭」でほのぼのはやります！後夜祭では都道府県たちの演劇と模擬店などの様子をやるのでおそらくその時にしますね！ (2016年7月17日 20時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鬼姫 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Enphnium
作成日時：2016年4月30日 21時
