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第七戦 「横浜が一番」 ページ21

「大和に消し掛けられたか」


次に架奈が何か話そうとするのを遮るように藤弥が喋った

彼の言葉は質問では無く、確信の言葉だった

架奈は藤弥の言葉に対して何も言わないが


「そうでないと俺の後で良いなんて言う奴が俺に勝負挑むわけないもんな」

「……大和を怒るの?」


架奈の言葉に話を聞いていた大和は少し反応を見せた


「…いや、こんな事態に招いた自分を嫌悪するさ」

「相変わらずだよ藤弥」

「お互い様」


彼女に向かって微笑むと架奈も彼に向かって微笑み返した

そして藤弥は架奈の手を掴んで彼女を起き上がらせた


「フランシスさんが待っているみたいだからさっさと帰れ」


そう言うと大和たちがいる屋上の方を見た


「〜っ!」


無表情に大和を見る藤弥と少し驚いたような大和の視線がそれぞれ交差した

そんな2人の様子を樹は退屈そうに見ていた


「ねえ、話通り僕が次の相手でいいんだよね?」

「ああ、ええよ…負けんなや」

「任せときんしゃい」


覚悟を決めたように樹は屋上を出て行った

 フランシスは取りあえず架奈の戦いが終わったことに安堵し息をついた


「俺も帰るよ、頑張ってね」


フランシスはいつものように笑みを大和に向けると同じように屋上から出て行った









空はすっかり紺色に染まっていた

藤弥は教室の後片付けを終え一人で帰ろうとしていた

昇降口の所までくると以外な人物がいた


「清遥、ずっとここにいたのか」

「お前が一人だと思ってな」


控えめに笑うと藤弥の元までやって来た


「それにちょっと用があってな、それで今まで残っていた」


清遥の言葉に藤弥は彼のようを聞こうとするが刹那

口元をハンカチのようなもので押さえつけられた


「――!!」


突然のことに動揺する藤弥、段々と薄れて行く意識の中

清遥の方に手を伸ばしたがその手は届かない


「藤弥は同じ関東のメンバーには警戒心が皆無なんだってね」


聞こえた声の方に藤弥は最後の力を振り絞って振り向いた

声の元は長崎の八島

彼は藤弥の抵抗をもろともせず藤弥を抑え込んだ


「お前が…次の……」

「違うね、君の相手は――」


八島の最後の一言は聞こえて来る前に藤弥は意識を手放した
















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緋寄@紅鬼姫(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。はい、僭越ながら参考させて頂いています。 (2016年12月10日 23時) (レス) id: a5647f01ce (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - これってよとしち学園の漫画を参考にしていますか? (2016年12月5日 22時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
緋寄@紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 見ためヤンキーw3人でたまってたら寄りつき難いでしょうねw (2016年7月27日 21時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
サシャ - ありがとうございます!この3人は見た目だけヤンキー(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: d7042e5317 (このIDを非表示/違反報告)
緋寄@紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 「物語」か「後夜祭」でほのぼのはやります!後夜祭では都道府県たちの演劇と模擬店などの様子をやるのでおそらくその時にしますね! (2016年7月17日 20時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鬼姫 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Enphnium  
作成日時:2016年4月30日 21時

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