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第五戦 「愛を知れる県」 ページ17

「元々この戦いには乗り気じゃなかった、なのにアンタや桜が

抗争を目立たせるように喧嘩するからっ!」


架奈は大和のゆるく結ばれたネクタイを引っ張って反論した


「やから自分は身を引いて他の奴らを藤弥と戦わすってか

それは随分ええ話やな」


驚くほど低い声に架奈は驚いたがそんなこと、次の瞬間には吹き飛んだ


「きゃっ」


架奈が大和を掴んでいることもお構いなしに彼女を傍の校舎の壁に押し付けた

片手だけで押さえつけているのにかなりの力で架奈は抵抗することが出来ない


「なら、このええ話、俺に譲ってもらうわ」

「は」


大和は架奈の言うことも気にせず一人で話を続ける


「柚香はこの次って決まってるんやろ?

その次に架奈が藤弥に勝負挑みぃや」

「ふざけんな――」


拒否しようとすると今度はもう片手が顔のすぐ隣にやってきて

大和の鋭い視線が余計近くから当たる


「否定なんて聞んで

架奈は散々順番を工作して自分の順番を後回しにしたんや

どうせ、自分を最後にして最終的には降伏するつもりやったんやろうけど」


予想を語る大和の表情は無表情で、冷めた顔だ

そして、大和の予想は当たっている、しかし架奈には彼に対して疑問が有った


「なんてそこまでするの、そんなに首都になりたい?」


自分が藤弥を倒せば自分が首都になる

大和にとって藤弥よりも架奈の方が倒しやすいと踏んだのだろうか


「ああ、なりたいよ、そのためには手段を選ばん」


大和は壁から手を離して架奈から離れた

そして釘を刺すように冷たい言葉を架奈に向けた


「逃げんなや、俺はどんな方法を使ってでもお前と藤弥を戦わすからな」


最後にまた薄い笑顔を浮かべると奪い取ったルーレットで遊びながら帰って行った



















第六戦 東京v.s.愛媛 開戦!!

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緋寄@紅鬼姫(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。はい、僭越ながら参考させて頂いています。 (2016年12月10日 23時) (レス) id: a5647f01ce (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - これってよとしち学園の漫画を参考にしていますか? (2016年12月5日 22時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
緋寄@紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 見ためヤンキーw3人でたまってたら寄りつき難いでしょうねw (2016年7月27日 21時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
サシャ - ありがとうございます!この3人は見た目だけヤンキー(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: d7042e5317 (このIDを非表示/違反報告)
緋寄@紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 「物語」か「後夜祭」でほのぼのはやります!後夜祭では都道府県たちの演劇と模擬店などの様子をやるのでおそらくその時にしますね! (2016年7月17日 20時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鬼姫 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Enphnium  
作成日時:2016年4月30日 21時

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