第五戦 「愛を知れる県」 ページ16
第五戦 東京v.s.愛知 開戦!!
(ど、どうしよー…)
藤弥が下校する時間に声を掛けたところまでは良かったものの
肝心な勝負内容を考えておらず、言葉を見失ってしまった愛実
「…なあ、俺的に今の状況より愛実の後に付いている
「ああ、ロヴィは私の守護霊みたいな感じだから」
「俺のことは気せず勝負しろコノヤロー」
(気にするでしょう、そんな後ろから密着していたら、むしろスタンドだろ)
守護霊どころかがっちりホールドされているだろ、と藤弥は思ったが
本人たちはこれでいいらしいので彼も深く問い詰める気はない
むしろ触れたくない、と思っている
「勝負内容ぐらい考えとけよ」
(ごもっともでっ!)
正論過ぎてぐうの音もでない愛実
「しゃーないだろ、突然指示出されたんだから」
「ロヴィ…」
ロヴィーノの庇う優しい言葉に愛実はキャラにもなくジーンと胸を響かせていた
(目の前でイチャつくな)
目の前で勝負そっちのけでいちゃつかれたら元も子もないので藤弥は止めたい気持ちで一杯だ
「…ねえ、ここは勝負無しで和解しない?」
「勝負仕掛けたのはお前だろ」
「愛実がいいならそれでいいだろーが」
(ロヴィーノさんが入ると話が変な方向に…)
それ以前に最初から戦う気が無いなら話かけるなと藤弥は言いたい
しかし、今それを言うとロヴィーノに何か言われそうなのでその言葉を呑みこんだ
「分かった、…それで良いから目の前でいちゃつくの止めろ」
「わーい!帰ろ!ロヴィ帰ろー!」
藤弥の了承を取ると愛実は大喜びで、ロヴィーノと一緒に帰って行った
(何がしたかったんだよ)
一人残された藤弥は切実に思った
「あーもう!ちゃんとしてよ!私の番が来ちゃうじゃんっ」
様子を少し離れた所見ていた架奈は地団太を踏みながらぼやいた
「なんなん?架奈は戦う気がないん?」
「げっ、大和…」
死角から現れた大和に架奈は驚き身を引いた
彼はいつもの温厚そうな暖かなな笑顔ではなく、どこか冷たいような薄い笑顔を浮かべている
「げっ、てなんやねん
…それにしても残念やわぁ、架奈がこんな風に自分に順番が回らんように工作してたなんて」
「って、おい!返せっ!!」
いつの間にか架奈が順番選びに使っていたルーレットを回収している大和
大和の身長に届かずルーレットを取り戻せない架奈は、諦めたように顔を伏せた
ラッキーアイテム
たこ焼き
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緋寄@紅鬼姫(プロフ) - 紫陽花さん» コメントありがとうございます。はい、僭越ながら参考させて頂いています。 (2016年12月10日 23時) (レス) id: a5647f01ce (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - これってよとしち学園の漫画を参考にしていますか? (2016年12月5日 22時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
緋寄@紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 見ためヤンキーw3人でたまってたら寄りつき難いでしょうねw (2016年7月27日 21時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
サシャ - ありがとうございます!この3人は見た目だけヤンキー(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: d7042e5317 (このIDを非表示/違反報告)
緋寄@紅鬼姫(プロフ) - サシャさん» 「物語」か「後夜祭」でほのぼのはやります!後夜祭では都道府県たちの演劇と模擬店などの様子をやるのでおそらくその時にしますね! (2016年7月17日 20時) (レス) id: 1715c75c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅鬼姫 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Enphnium
作成日時:2016年4月30日 21時